しーまブログ スポーツ奄美市名瀬 ブログがホームページに!しーま新機能のお知らせ! さばくる~イベント情報受付中!~

2015年11月16日

中学生バスケットボール部と高校野球部のトレーニング指導

週末は・・・

朝日中バスケットボール部のチーム指導と

大高野球部ピッチャー陣のトレーニング指導をしました。


朝日中バスケ部の依頼は

・(前回6月に指導した)クーリングダウンのストレッチングの再チェックと

・「フットワークドリル」のメニュー作成とプログラムの提供と指導

・ケガ人のフォロー

「フットワークドリル」はウォームアップメニューとして取り組まれている内容で、

様々なメニューが組み込んであったので

現在行っているメニューに少し変化をつける程度でとどめようか・・・と思っていたのですが

メニューをもう一度、カテゴリー、動作の方向で分析してみたところ

同じ類の動作が重複していたので、メニューを半分程度にカットして

時間短縮と、先生が簡単に、カテゴリーで組み合わせてプログラムできるようなものを

提供、指導させてもらいました。


うちのチームもそうですが・・・冬場は特に練習時間が短縮される上に、練習環境の気温が下がる。

ウォームアップにも、工夫が必要です。


先生とお話をして、要望を聞いてみたり、こちらの意図を伝えたり

これから試行錯誤しながら、チームに合ったプログラムが出来るといいなと思います。


トレーナーが提供するものが、正しいかといえば絶対ではないです。

選手を毎日観察して、選手の為に日々悩まれている指導者の方々へ


こうしたサポートがちょこっとでも出来れば・・・嬉しいです。



「とにかく、子供達にケガをさせたくないんです。」



練習してきた努力の分だけ、子供達に「結果」として勝たせてあげたい気持ちと

成長期で体格の個人差の大きなこの時期の、「ケガ」との対峙は

指導者にとって、大きなジレンマだと思います。。



打って変わって、昨日は高校球児のトレーニング指導をさせてもらう機会をいただきまして、

こちらも、なかなか楽しかったです(笑)。


依頼は、「このトレーニングメニューを、教えてやってください」と、
渡されたメニューを、指導する、という内容。


おそらくピッチャー陣?これまた3年生から1年生まで体格みたら学年がわかる・・・


写真入りで、きちんとフォームのコメントも載っている基本的なトレーニングメニューでしたが、
きっちりやると、設定回数はこなせそうにはありませんでした。

でも、それは当たり前で、トレーニングを積めばいずれ出来るようになる。


クランチ:20回3セットの設定も、まず10回6セットから始めたほうが、絶対効果は高い。

カラダが適応したら15回4セットにしてみましょか、とアドバイス。



肩のメニューもダンベルからチューブから、沢山ありすぎて、教えている側も、高校球児たちも

だんだん飽きてきたり(笑)。

これも、全部しなくても、日替わりでやるところから始めたらいいんじゃない?


とか・・・紙面には書いてないところの疑問はありますよね・・・


そんな彼らの素朴な疑問と、

こんな単純なトレーニング、こんなにキツイの?という悲痛な叫びを聞きながら


面白い時間でした。


きちっと、正しいフォームでトレーニングは行いましょう。フォームを身体にたたき込みましょう。


伸びしろがまだまだいっぱいの高校球児!これからの活躍に期待しています!  


2015年11月09日

フィールドテスト

新チーム初となる県大会も終わり、
結果的には、ベスト16。いつもの戦績。

まあ、でもよく頑張ったなあ、という思いです。
きちんと、勝つべき試合を、2勝できましたからね。

「相手に勝つ!」というよりは、

まだまだ自分たちのスキルを高めたい、うまくなりたい・・・

という思いの方が強いと思いますので、

彼女たちの素直な、その思いを汲んで、
こちらは、コツコツと今までの努力の上に、何をすべきか具体的に示し、
トレーニングを提供し、「準備」をさらに重ねていくのみです。


先週1週間は、ポストシーズン(移行期)といって、試合期から次の試合に向けて
切り換えの時期と設定しています。

疲労やストレスを解放したり、試合の課題を改めて反省したり、

いわば「息抜き」の週。


時間をもらって、「フィールドテスト」と「ウエイトのMAX測定」を実施しました。

いわゆる 「体力測定」 です。


彼女達自身が取り組んできたトレーニングに対しての効果を、

体力要素別に、数値として客観視し、

自分の成長度や課題とする体力要素を確認して、

今後の取り組み方を考えていく材料となるものです。


私にとっても、プログラムしてきたことに成果がともなっているのか・・・

ドキドキします(笑)。


ざっと集計しただけなので、まだ分析をしていませんので・・・結果はまた後日。


ただ、難しいのは「測定の一貫性」です。

そんなに大きく数値として変化が現れるものでもないので、

細かい数字が、彼女達のモチベーションも左右します。


そんなところに疑問と反省が残った、今回の測定でした。


が、


確実に言えることは、

前回と選手の意識や取り組み方が変わっていること。


新チームになってすぐの6月の時は、まだ・・・

「なんだろ~?」「何の意味があるんだろ~?」

というような1年生も、


今回は積極的に取り組む姿勢や、行動がみられ

小さなことですが、そこを一番褒めました。

また、

「〇〇がもっと伸ばせるようにしたいです」と


自分の意志を伝えてくれる選手も出てきました。


こういうことが、とても大事だと思っているし、やっぱり私は嬉しくて、


こちらも、頑張ろうって思います。
  


2015年11月05日

ASAスポーツ講習会のお知らせ

今月21日土曜日、三儀山でテーピング講習会をします!


今回のテーマは、足関節と指、手関節のテーピング固定です。

再三、行ってきたテーピング講習会ですが、以前参加された事のある方は

「復習」にいかがですか❓

参加費に、講習会で使用するテープも含まれていますが、
お手元にお持ちのテープ、使いかけのモノがあれば、そちらを練習に使って、お渡しするものはお持ち帰り下さい〜。

テープも、使わないと劣化しますからね…

他にも、買ってみたものの、用途わからないテープや、他の部位の巻き方も、時間の許す限りご相談に乗りたいと思います。

ご予約はASAスポーツアカデミーさんまで。。  


2015年10月29日

「トレーナーになる」には・・・

「トレーナーになりたい」

という学生さんが多い、という話をよく聞く。

「トレーナーで進路を希望している学生の受験の相談に・・・」と

学生を預かる先生の方からのお尋ねが時折ある。


選択肢としては、専門学校か、治療の資格(鍼灸や柔道整復師)をとるための学校か

・・・といったところが多い中、

九州のある大学の学科の中にある

「トレーナー養成コース」を目指しているという学生さんと話もしました。


私が学生の頃からすれば、勉強する場は増えています。


私が就職を「トレーナーで!」と考えた時、

「仕事はないし、お金を稼げないから、やめておきなさい」

とことごとく、夢を打ち砕かれた。


資格を取りに、海外へ行くことも考えた。

その当時、師匠に引きとめられた言葉が今でも頭をよぎる。



「日本でも、まだまだ出来ることは、ある。学ぶことは出来る。」




私は運よく、「トレーナー」で地元、広島の整形外科に就職することができたのですが、

自分の力では全くなく、

人との出会いが、本当に大きかった。


20年経った今でも、「トレーナー」という役割は素晴らしいと思う。

私は、世の為、人の為に…と大きく活躍する事よりも、結婚や出産という道を選択した。日本、世界へ目を向ける事より、自分の置かれた環境の中で出来る精一杯をやる事にした。

それでも、この、ような活動をしている人はまだまだ少なく、課題も沢山ある。


トレーナーにも、いろんな選択肢がある。しかしながらトレーナーの根本的な「課題」というものは昔も今もあまり変わっていないように、世界でも活躍されている友岡和彦氏のコラムを読んで思った。


・ 一般サラリーマンとは違い、安定した収入の保証はない(長く働くか、単価を上げるか)。

・ 歳をとっても、20代の若い子達と健康にカラダを動かしていけるか。

・ プロで働いたとしても、働き盛りの40・50代での解雇も珍しくない。


また、現在活躍されているトレーナーの方達は、大学を卒業したのち、大学院か海外の大学、

さらには博士号、さらには治療の資格・・・と

莫大な投資をしてきた方が沢山いらっしゃいます。


そんなに活躍していない、私も然りです。

資格の保持には継続学習が必要です。私は微々たるものですが、


活動する限り、自己投資は続きます。


もっとも、自分の健康と体力の維持には気を使わなければならない年齢になってきました。

おかげさまで、ケガや痛みは自分で治す術を身につけたのですが、

鍛え続けるためには、気力とやはりお金(奄美は安いので助かります)が必要です。


そして、なかなか・・・トレーナーの活動自体がボランティアから抜け出せないのも現状です。

ちゃんと、お金を頂いて、活動するようにしていますが、

 「あの人に頼んだら、お金かかるよ。」 と後ろ指刺されることも、しばしばです。


当然、こちらも、しっかりと知識と技術を使いこなさければなりません。



トレーナーという活動を、れっきとした「職業」として確立できるように


これからの、夢を持つ学生さんに胸をはって

「トレーナーという仕事はね、いろんな人の手助けとなって、やりがいのある仕事なんだよ。」と


言ってあげたいですね。

昔の私のように、夢を打ち砕かれる言葉は、かけたくない。




最後に私が今考える「トレーナー」への道です。


どんなトレーナーを目指すか、にもよりますが・・・「大学進学」を勧めます。

前述した進路の相談を受けた学生さんの、推薦入試の内容を見せてもらいましたが、

かなり深い内容まで、受験時にトレーナーの知識を持っておかなければ

恐らく面接試験でことごとくやられてしまうでしょう。

それは、その学校で学べるカリキュラムの質や、

そこを受験する学生の意欲も、ある程度高いものとなることが考えられます。



そのために、確実に中学校、高校の勉強をこなしておくこと、です。


現在の思いや考え方は、未来も同じかといえば、そうではありません。

その時点で、「大学」か「専門学校」か、決めればいいことです。

必ず出会う人、置かれた環境によって、変化していきます。


「トレーナーになりたい」という今の気持ちを大事にして、将来に生かしたいと思うならば、

今、出来ることは、学校の勉強に励むことです。


将来のために、選択肢を広げるためには最低限、学校の勉強をクリアすることです。


なぜなら、トレーナーの必要知識に、高校で学ぶ生物、化学、物理が必要だからです。

トレーナーは、今後科学的なデータを読み取り、それを生かしていく分野が重視されるでしょう。


そのためには、やはり学ぶ姿勢を身につけておかなければなりません。



プロのアスリートが リタイア後の ”セカンドキャリア” を考えるように

「トレーナー」も、社会の動向を読み、多様性をみにつけて、身の振り方を時代に合わせて考えていく。


スポーツをビジネスとする事は難しい事かもしれないけど、魅力ある仕事です。

沢山の人と出会い、刺激を受けながら
夢を追ってみて欲しいです。
  


2015年10月23日

足の捻挫受傷後の経過例(重症度Ⅰ度)

足関節の捻挫をした選手の経過例を載せてみます。

ご参考までに。。

<背景>
競技・・・バレーボール(中学1年生・女子)
発生機転・・・ジャンプ着地時にネット越しにプレーヤーの足を踏み足首をひねる。
処置・・・痛みはあったが、自身で歩いて帰宅し、帰宅後にRICE処置を行った。
     夜間のため、整形外科の受診は見送る。

その他・・・
試験期間明け。角膜炎のため、視力矯正なしの状態で練習参加。
試合1週間前。
以上から、
ケガの原因は「コンディショニング(準備)不足」。
選手に自己管理能力があれば、未然に防ぐことができたと推測します。


<所見>
重症度・・・Ⅰ度
*Ⅰ度とは?・・腫れもなく、歩行が可能、2~3日安静後、1週間程度でスポーツ復帰可能
発生機転と、足関節の外側の痛みより、足関節内反捻挫(内返し)と推測。



<受傷2日目>
起床後の様子・・・腫れはなし。荷重で痛みあり。
その他・・・本人の希望で、練習(練習ゲーム)に参加したい、とのこと。
再発予防・・・テープ固定(キネシオ)と足関節のバンド固定。
        

トレーナー所見・・・動くことによって、腫れが出てくる事を予想して、キネシオテープで
            関節の固定を行った。テープ事前にRICE処置。
            本人がまき直しができるバンドでさらに固定した。


帰宅後の様子・・・「痛かった。昨日よりもズキズキする。」
           前日よりも若干の腫れと熱感。アイシングで処置。

通常の対応・・・「2~3日のアイシングと患部の安静」が適当です。
軽度の捻挫でも、”無理” をすると、腫れと痛み(炎症反応)が出てきます。
RICE処置で、寝る前までアイシング。


<受傷3日目>
起床後の様子・・・「夜中に急に足が熱くなって、とても痛かった。」「昨日の朝と変わらない痛み」
その他・・・本人の希望で、練習に参加したい、とのこと。
再発予防・・・テープ固定(前日よりも、もうすこししっかりと固定:スパイラルテープ・
キネシオテープ・フレックステープ)とバンド固定(前日と巻き方を変えてみる)。

トレーナー所見・・・痛みはあるが、腫れはほとんどなかったが、動くことでの腫れの出現を考慮して、
キネシオテープなどで関節の固定を図る。
*テープで圧迫しているため、練習途中のアイシングは冷たさが通らないだろう、と
患部の拳上を促した。

<受傷4日目>
起床後の様子・・・痛みあり。
再発予防・・・アイシングをして、学校生活での動作範囲を考慮してきっちりテーピング固定(ホワイトテープ)。
部活時には、テープ固定も緩みが出るため、必要に応じてバンド固定を促した。   

トレーナー所見・・・受傷4日目で、腫れも痛みもピークは越えたので学校生活では関節の安静を図った。
朝練習のランニングはやらずに、ストレッチングなどを別メニューで行うことを促す。

帰宅後の様子・・・いつもよりテープ固定がきっちりされたので、スポーツ動作に制限があったことを訴える。
痛みはほとんどなかった。

<受傷5日目>
起床後の様子・・・痛みなし。軽いテープ固定と、バンドの固定でいい、と本人の希望。
帰宅後の様子・・・「大丈夫だった」

<受傷6日目>
再発予防・・・バンド固定のみ


これが重症度Ⅰの、軽度の捻挫の今回の経過です。

ちなみに選手とは、うちの娘です。
娘には申し訳ないですが、完全に私の実験台です(笑)。

トレーナーと選手といえど、寝食をともにする機会はあまりないので
私の今までの「経験」と、「教科書」がどれくらいマッチするのか
非常にいい体験データとなりました。


セオリーは、「無理はしないほうがいい」です。
その方が、回復が速い。3日、練習を我慢して安静にしていれば

4日目にはなんでもないケガの程度だったと思います。


これが出来る(試せる)前提には
経験と知識と技術があるからに過ぎません。


きちんと受傷後のフォローが出来ない事がほとんどなので

・整形外科での受診、画像診断による医師の診断
・受傷3日間程度の患部の安静

やはり、このようにおススメするのが、現実的かな、と思います。


結果的に今回は、試合までに間に合う程度のケガでした。


私はケガを治すことはできませんが
何か、ご相談があれば、このような人間を、気軽にご活用ください。





  


2015年10月19日

中学生の合同練習会にて・・・

昨日は、中学女子バレーボール部の合同練習会の合間に

「ケガの処置」に関する講義をちょこっと(20分間)させてもらいました。



話を聞いてもらう間に、

実際に 「RICE処置」 と 「アイスバケツ」 で足関節捻挫に対する初期の処置を

中学生に体験してもらいました。

15分間のアイシング、どうだったかな・・・。


ホントは・・・こんな時間を割いてもらって、皆さんの前でエラそうに

話するつもりはなかったのです(一保護者の分際で・・・!)。



「せっかくなので」と先生の計らい、です。。恐縮です(汗)。



準備不足で、時間もやはり足りませんでしたが、


聞いていたうちの長女が 「 大丈夫、わかりやすかったよ、ママ 」 と

中学生にも理解できるレベルで話が出来たようなので


まあ・・・いっか。


  


2015年10月15日

妊娠中のトレーニングは可か否か?

「妊娠中のコアトレーニングエクササイズの選択」と題して

トレーニングの情報誌 「Strength & Conditioning Journal」に掲載されていました。


以前にも、妊娠中のトレーニングについて触れたことがありました。


今回はAmerican College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG:アメリカ産婦人科学会)のガイドラインや
コアトレーニングを扱った諸研究のレビューから、妊娠中の体幹筋群のトレーニングについて書かれた記事をもとに
考えてみたいと思います。


「妊娠34週で800mに出場し、全力疾走した」

・・・アリシア・モンタニョさん(28)という方の映像を観た時には衝撃を受けました。。。


イギリス健康保健機関が定めているガイドラインにも、
「妊娠中によりアクティブになればなるほど、妊娠による体重増加や体型の変化に適応しやすくなります。
また、出産もスムーズにいきやすくなり、産後は元の体型に戻りやすくなります。
なので一般的な日々の肉体的な運動(ランニングやヨガ、ダンス、ウォーキングなど)を
心地良い範囲で続けて下さい。」


ここまで、頑張れとは思わないけど(笑)

人間ってすごいなあと思いました。


でも、妊娠中のトレーニングを推奨する動きはなんら新しいことでもないし、
妊娠中の体幹筋群のトレーニングは、医学的にも推奨されているようです。


妊婦さん、だんだん大きくなるお腹に伴って、
腰が痛くなったり、背中が痛くなったり・・・

妊婦じゃなくても、辛いのに、大きくなるお腹を抱えては大変です。

私も経験しましたが、大変でした。


合併症の危険性がなく、医師から運動の許可をとって定期的な健診を受ける条件なら、
積極的に、運動をしてみましょう。


<制限(気をつけるべき点)>
・母体が健康であること、合併症がないこと
・ハイリスク妊娠でないこと
・仰臥位エクササイズ、静止状態の立位でのエクササイズは避ける
・突発的な動作や衝撃的動作を含む活動はさける

<妊娠中の運動がもたらす利点>
・陣痛の軽減
・陣痛時間の短縮
・産後の回復促進
・骨密度低下の軽減
・下背部痛の軽減
・妊娠線の予防


<妊婦の運動に関する一般的ガイドライン>
・必ず医師に運動の許可をとる
・トレーニングのプログラムを考慮する
・有酸素性トレーニング、ストレングストレーニングどちらも実施可能
(ジョギング、水泳、サイクリング、また安全な形での荷重(ウエイト)エクササイズも可)
・最大心拍数の50~80%の範囲で実施
・水分摂取をこまめに行い、母体の深部体温を調節する
・1日30分の運動を目標に


運動経験や、運動に対する知識がない方は、個人的な判断では実施することが難しいですね。


一般の人の大半が運動する目的は
「体重減少(ダイエット)」というのが主だとおもいますが、

妊婦の場合は、多少違うと考える。

「母親と胎児の安全性を最優先して、可能な限り高いレベルの体力を身につける」


こういう内容を、知るのと知らないのとでは
妊娠中の過ごし方も変わってくるのではないか、と考えます。


でも、私達の母親世代には、受け入れがたい情報かもしれない、ということも考慮すべきです。

そもそもの育った環境と考え方が異なります。

それでも、もしかするともう一世代昔では、妊婦も積極的に畑仕事や家事をやらざるを得なかった
(積極的に動かざるを得ない環境)・・・だった、かもしれませんね。。


ちなみに、

私は長女の時には出産前に「絶対安静」を告げられ、ベッド上での生活でした。
運動という運動は、ほとんどしていません。

次女の時には妊娠5か月でウエイトトレーニングもしましたし、試合帯同もしました。
出産3日前まで体育館でトレーニング指導も行ってました。

同じ妊婦でも状況が異なれば過ごし方も当然変わりますが、

次女の時の産後の方が(3年違う割には)、非常に体力的にラクでした。


産後がラクだと、子育ても少しゆとりがもてました。


赤ちゃんの為、家族の為・・・といえど
大切なのは、お母さんになる女性自身のココロとカラダの健康が第一と考えます。


素敵な妊婦生活を送るために、一つの参考とされてくださいね。


  


2015年10月13日

苦手なこと、頑張りたいこと

トレーナーという役割について、この場でいろいろ書き込んでみているが、
いまいち、自分でもしっくりこないというのがホンネで、
たまには、素の自分で語ってみてはどうだろうかと思ってみた。

トレーニングのプログラムや、メニュー紹介をしてみても、実際は正確には伝わらない。


ブログって、写真付きの方が、目に止まりやすい・・・?そう思っていた時期も、あったなあ。


あまり目立つ事は好きではないので閲覧件数も、あまり気にならない
(いや、気にならない、といったらウソか)。写真掲載も結局長くは続かない。
そもそも、指導しながらトレーニング風景の写真なんて撮る余裕はないのです。

じゃあ、なんでこういうことをぼちぼち続けているのかなあ、と改めて考えた時に、ちゃんときっかけがあって、
それなりに今の私の信念に基づいて行動しているのです。

私が尊敬している人の1人、堀江貴文さん(通称ホリエモン)。

どこかの大学の卒業式で述べられていた文言の中にこういう言葉があった。

インターネット、スマートフォンの普及で、いつでも最新の情報が手に入る世の中になった。
できるだけ多くの情報に触れる、まず自分で情報を入手する。そして仕入れた情報を整理して発信していく。
できれば毎日発信し続ける。これからの世の中は、自分で考えて、自分なりの判断が必要となる

情報は沢山あって、誰でも簡単に手に入り、その中から何を自分で選択して、どう自分の生活や仕事や、生き方に活用していくのか?
それをアウトプットしていく。より簡潔に、わかり易く。より多くの人に。
そのトレーニングが積める場としてSNSやツイッター、ブログがある。

昔から、インプットした情報をアウトプットすることが下手だった。苦手としていた。
こういう人相手の仕事をすると、否が応でも必要とされる能力の一つで、
自分が数十年間、大切に学んできたこのトレーナーという役割を世間に広めるためには不可欠だと考えた。
講習会も然り。人様に情報を伝えるために、準備に費やす時間、人一倍かかります。

だけど、やるしかない。自分が変わるしかない。

他人は他人、自分は自分。お互いいろんな人やいろんな意見や考え方があって世の中は成り立っている。
多くの人に閲覧されれば、この役割を広めることも出来ると、考えたこともあったけど
みんなが、みんなスポーツしているわけでも興味あるわけでもないし、
ほんま、今は興味ある人が覗いてくれたらいいな、という程度で書くことにしています。

これはトレーナーの役割を人様に知っていただくブログなので、最後に一言。

トレーニングは絶対必要です。でも・・・
トレーニングに多くの時間をかけたからといって、
試合に勝つことができたり、パフォーマンスが100%変わるわけではありません。


そんなジレンマ(笑)を感じつつも、さらなる向上を目指して・・・・




  


Posted by ここ at 14:51Comments(0)ブログ

2015年10月09日

「ロコモ」って言葉、ご存じですか?

「ロコモ予防の推進を」

新聞を開くと、大きく掲載されていました。


健康寿命を延ばすための「ロコモ予防推進」を県の政策として取り組んでいく、

という内容。


「ロコモ」


一見美味しそう、楽しそう・・・と3年前初めて聞いた時に思ったなあ(笑)。


「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」


簡単に言うと、

「年を取ると、カラダの筋肉量が減って、筋力は低下するよ。

そのまま、ほおっておくと立ったり、歩いたりできなくなっちゃうよ。」

・・・というもの。


2022年度までに、県民の「ロコモ」認知度を80%にあげるのが、まず目標、とのこと。

(現在、県では35.6%、全国では44.4%)


似たような言葉、ありますね。

「メタボ」

こちらは、数年前から認知度は定着しましたね。


「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」


こちらは・・・

「内臓脂肪がたまると、血管がつまったりして大変なことになっちゃうよ。」


食生活の改善や、運動のススメなど

「生活習慣の改善」を、この言葉をキーワードに少なからず、

意識をされた方もいらっしゃると思います。


ロコモとメタボ。

これは、健康を阻害する要因だけでなく、「認知症を合併する」方も多いそうです。




人間は、誰しも歳をとり、老いていくことは避けられない道です。

薄々、そう感じながらも

できるだけ人様の支援を受けなくても、自立した生活を送りたいと思っている方も多いと思う。



「ロコモ」という言葉の提唱には、


『 運動器に支えられて生きている人間が、健康であるためには

  生活を送るだけの運動機能を落とさないための対策が必要なことを、日々意識してくださいね 』


というメッセージが込められているようです。


なるほど・・・


わかっちゃいたけど、ガックリきたのが、この現実 ↓↓

運動機能の低下が徐々にあらわれ始めるのが40代から・・・(苦)。













  


Posted by ここ at 10:41Comments(0)ブログ

2015年10月06日

ココロも、トレーニング。

数年前から、心理学についての書籍を手にすることが多くなりました。


「コンディショニング」の中に心理的サポートという役割も含まれるのがこの仕事です。

まさしく、「 ココロとカラダは繋がっている 」のだなあ、と実感します。


先日、奄美パークに 「 メンタリスト Daigo 」の講演会を聞きに行きました。

読書が趣味、というだけあって、話し方がスマートな方でした。


Daigo さん、自分の過去の実話をベースに

「 自分を変える 」というテーマでお話されたのが非常に興味深かった。


内容までは書けませんが、「 自己分析 」 と 「 目標設定 」から自分を変えていくことが出来る。

メンタル面のスキル(技術)を学ぶことで、実際、自らを変えた当人だということが

この 「 メンタリスト 」として成功をつかむきっかけとなったようです。


私が一番面白かったのは、ココですが、

テレビでよくする 「人の心を読む」かのように、ペン8色から

観客が引き当てた色を当てる 「パフォーマンス」 は本当に驚きでしたね。



私と出会うスポーツ選手は、「ケガをして練習ができない」状況が大半です。

そして、「こいつは、治療も出来ないくせに、何をする人だろう?」と

疑心暗鬼の目で、来ます(笑)。


そんな疑心暗鬼+マイナスオーラ全開でやってきますから、

「原因」が見えていても、聞く耳をもってもらうまでに、「パフォーマンス」が大事です。

ペンの色をあてることは絶対できませんが(笑)

ホンの数センチのテープで、動きを変えることはできます。



そういう 「パフォーマンス」 が結構大事だと、講演の中でも触れられていまして

これも私なりの 「 心理作戦 」だったんだな、と納得しました。


その作戦が成功したら、次は 「 自己分析 」です。

動きながら、自分のカラダと向き合うことを追求します。

頭で考えた動きを、身体で表現し、五感を研ぎ澄まして、身体の変化を感じてもらいます。


そこで、自分のカラダに気づいてもらう。

「ココが硬い」とか「これが出来ない」とか「ココが弱い」とか。


マイナスの子に、出来ない事ばかりに目を向けさせて、余計凹ましては本末転倒なので


 「 やれば、できるんだよ 」


・・・身体の使い方を知り、出来ることが増える。徐々に笑顔が見えてきます。


そこで、やっと、本人が原因を知る。いや、知ろうとする。そしてどうにかしたい、と欲する。

選手にとって、「痛みを取る事」は、最終目標ではなく、優先順位の問題であって、


最終目標はあくまで 

「パフォーマンスを高める」 ことなのです。


目標が明確に定まれば、あとはやるべきことがおのずと見えてきます。

今は、練習には同じように参加できないかもしれないけど、

その練習時間で、自分はどう時間を使うべきか

そこまで判断してくれる選手は、賢い。



「 考え方が変われば、行動が変わる 」


ココロも、適切なアプローチで地道にトレーニングを積めば、

「弱い心」もきっと、強くなれる。



トレーナー活動を通じて、私が一番学んだことの一つかもしれません。



  


2015年10月03日

「運動」と「トレーニング」

「温故知新」

” 昔のことをよく学び そこから新しい知識や 道理を得ること

 また 過去の事柄を研究して 現在の事態に対処すること ”



トレーニングの世界も、常に新しいツールが生み出されています。

「コアトレーニング」や「体幹トレーニング」も

言葉が先走り、流行めいた時期も

もはや大昔のことのような感覚です。

(無論、重要なトレーニングの1つであることは、間違いありません。)



情報が交錯し、グローバル化したスピード時代の中で

自分の 「信念」 と自問自答しながら、何の情報を、何の為に活用していくのか?


自らの判断基準を、明確にしていくために


「 温故知新 (故きを温め、新しきを知る) 」


基本は、大切だと思います。
 


少し、時間に余裕があるときには

トレーニング理論の基礎 となる本を読み返したり、

活躍されているトレーナーさんの考え方をネットで検索したりします。



トレーニングには昔から変わらない 「 原則 」 というものがあり

その中核となるのが

「 漸進性の原則 」・・・身体を強化するには、少しづつ(=漸進)負荷を挙げて、身体をその負荷に適応させていく

「 過負荷の原則 」・・・身体を強化するには、「慣れている」刺激よりも、
               さらに大きな刺激(=過負荷)を身体に与える必要がある


日常生活と違う動作(スポーツだったり、行事だったり)をすると、疲れますよね?

普段の生活で、「座る」仕事の多い人が、旅行で、いつもになく「歩く」とする。

次の日、足が痛かったり、筋肉痛があることに気づく。

「日頃、運動不足だからなあ・・・」と、旅行をきっかけに、ウォーキングの時間を日常生活に取り入れる。

最初は10分の運動が、1週間後、15分、2週間後、20分に増やしてみる。

そのうち、「ウォーキング」から「ランニング」に。まず5分のランニングから始める。


・10分のウォーキングから、15分、20分と時間を増やす。

・ウォーキングからランニングにする。

いずれも 「 漸進性・過負荷の原則 」 に当てはまります。



運動の内容 (ウォーキング→ランニング) をかえたり、回数、時間、頻度など、

「 トレーニング 」とは、こういった負荷を変えることで、刺激に変化をあたえ

環境の変化に身体を適応させていくことをさします。


「 運動 」とは、同じ負荷、同じ刺激で、内容に変化をもたないものをさします。


これは、どちらが良くて、どちらが間違いというものではなく、


「 目的 」の違いで選択が変わります。


週1回でも、「 身体を動かして、すっきりしたい 」 という目的ならば

後者の、「運動」という定義は適当かな、と思います。


「 運動 」と 「 トレーニング 」 の違い


基本、原則、基礎は、全ての原点


不変なものであり、深いもの。


何か、新しい物事が巡ってくるその瞬間のために

今は、基本を丁寧に学び直して
その一瞬を見逃さないよう、待つ時期なのかな、と思います。。


















  


2015年10月01日

いくつになっても…

チーム指導以外にも、一般の方々へのトレーニング指導や

「パーソナルトレーナー」として
マンツーマンでのトレーニング指導も行っています。

最高齢は80歳オーバーのクライアント。
現在約8ヶ月。毎週一回、自宅に伺って、1時間ほど身体を動かしています。

人生初の80歳へのトレーニング指導…正直、自分自身にも不安もありました。。

が、とにかくアクティブなおばあちゃん!

病院へも一切かからず、このお年で投薬もなし。タラソへも積極的に通われています。

スタートは、徒手抵抗のストレッチから開始。

「膝の痛みの改善」が一番の課題だったのですが、加齢による筋力の萎縮と関節の拘縮がある。

毎週、毎週、少しずつ、少しずつ
会話しながら、動きを確認しながら手探りで指導を始めました。

トレーニングを開始して4ヶ月くらいから、自体重をコントロールしていく方向に切り替えると、意外と「動ける」。


話を聞いて…納得。

自営業の為、以前は重い荷物を持って、忙しく働かれていたようです。。

関節は拘縮しているものの、

とても身体の使い方が上手。
生活習慣の中で、筋力が身に付いてらっしゃったようです。

この自体重でのトレーニングを開始してから、歩行時の膝の痛みは改善されました。

80年の積み重ねが、今にあるのだ、

そう確信しています。

例えば、今ではこんな動きも出来ます。

股関節のストレッチ


肩甲骨の内・外転

今日は、自体重で「デッドリフト」も
正しいフォームで出来るようになりました!
ちょうど、「椅子からの立ち上がり」によく似た動作です。


「20年連れ添って初めてパーソナルトレーナーと呼べる」

と私の恩師はおっしゃっていました。

それくらい、クライアントの健康を守る為に寄り添う仕事なのだと思います。

病院とは違い、痛みが消えてからが本当のトレーニング。

健康を維持し続けるには

身体を動かし続けるしかない。

日々変化していく身体に、トレーナーは

「クライアント自身が自分の健康どう向き合うのか」

お手伝いをするのが
パーソナルトレーナーの本来の仕事なのかな。。と思います。

今、私自身が未来をみた時

このクライアントのように80歳を越えても
健康に、素敵なライフスタイルを

私も送りたいなぁ。。

  


2015年09月28日

柳本監督、来校

柳本監督が、大高女子バレーボール部だけの為にはるばる来島…

2時間半、みっちりとご指導を頂きました。。

どういう流れか、先月のキャラバンで

「また、来る!」

と言われてたらしい。本当に来た…(驚)

そして、

あまりの上手さ、絶妙なセットに感嘆。

細かいところまで
選手も丁寧に指導して頂き

今日はとても上手にできました。


この感覚を大切に…

これからの積み重ねに期待します。



  


Posted by ここ at 22:25Comments(0)ブログfor team

2015年09月23日

人生負け勝ち

先月、全日本女子バレーボール代表の元監督、柳本さんが奄美に来島されました。

その時、うちの旦那が講習会に参加した長女の名前の入ったサインを
ちゃっかりもらってて、我が家に飾ってあります。

ふと、それが目に入りました。


柳本監督の座右の銘 「人生負け勝ち」 


確か、本も書かれていたような。昔拝読した覚えがあります。


『人は勝っているとき、必ず「負けの芽」を育んでいる。

 そして負けの中には次へつながる「勝ちの芽」がある。
 
 勝ちは負けの隣にある―。

 才能をいかに引き出すか、苦境でいかに我慢させるか。』


そういう意味が込められているようです。。。


確かになあ。。


昨日の 「負け」 から、改めて、現在のトレーニングメニューを見直してみました。

プランニングに活用した参考文献など、もう一度深く読み込んでみましたら、

大事なところを、読み落としていたり、

大事だと思っていたはずなのに、ポイントが少しずれてしまっていたり。


現在のメニューを設定した時には、それはそれで 「よし」と思って指導したけど

そのメニューの意図を、もっと深く、伝えていけるかもしれない、

今なら、もっと伝わるかもしれない。

そう直感的におもいました。



今日のウエイトトレーニングの指導は、もう一度今のメニューの復習をやりました。

日頃からしつこく指導しているフォームなど、

現在やっているトレーニングの 『意味』 を伝えたいと思った・・・のですが


言葉が、でない。


「こんな感じなんだけど、わかる?」とか

「こんなイメージで・・・」とか


ブログでは、とうてい伝わらないくらい、言葉足らずで、

「いや、ごめん、違う。こうじゃない」

とか・・・ホント、最悪な指導(苦)。とにかく、デモを見せて、感覚を伝えるしか、ない。


でも、あまりに私が、ごちゃごちゃしているのが分かったんでしょうね・・・

逆に、選手が、いつもになくお互いに話をしたり、アドバイスしあったりし始めて、


最終的に・・・いつもより、伝えたいことが、伝わった気がしました・・・(笑)。


自分の中で、カタチにならなかった感覚が、

今日は新しく、沢山みつかった気がします。


「負ける」 のも、悪くない。

    


2015年09月22日

地区大会終了!

高校生バレーの地区大会が終了しました。
やっとこさ予定が済んで、準決勝からの観戦。。

結果は『準優勝』でした〜残念!

準決勝も危なかったけど、何とかかんとか決勝まで行ったのですが、
個々の能力とチーム力、現時点では相手の方が「上」でしたね〜。

出せる力は出せていたと、客観的に思います。
いい面も、沢山ありました。
こんなに出来るようになったんだ、と成長を嬉しく思いました!

だからこそ、勝負するには足りない部分もよく観えたし、
もっと練習しないといけないんだ!って
選手が気づいてくれてたら、いいな。

そして、これからの行動が変わる事を期待してます。

全ては、これまでのプロセスの結果です。
そして、これから先の未来も、今からのプロセスが全て。準備が全てです。


だから、私も反省です。

フィジカル面をいかにあげていくかが、引き続き課題だなぁ、と感じました。

まだまだ、トレーニングが必要だし、

まだまだ、カラダ作りがどれだけパフォーマンスを支えているのか、伝えなければならない。

でも、選手の「意識」が何より大事。
私がいくらお膳立てしたところで、それは私の自己満足でしかない。

この負けを機に

何か起こるであろう変化を見逃さず、

その思いを伸ばしてあげたいな。

私に出来る事は、そういう事、なのだと思います。
彼女達の中から「その思い」が出て来るまで、しっかりと土台を積み上げていこうと思います。


頑張れ、高校生!  


Posted by ここ at 19:14Comments(0)ブログfor team

2015年09月20日

トレーナーの役割

「トレーナー」の役割、日本では非常に曖昧です。

なぜなら 『職業』 としてまだまだ確立されていないからです。


例えば、スポーツ選手が、ケガをしたら、
大半は整骨院、鍼灸院、などの治療院に行く。病院で受診する。

これは、「何をしてくれる場所なのか」明確だからです。

「トレーナーは、こういうサービスをしてくれる人」とはっきり世間一般に提示できればいい。ごく簡単に言うと

「カラダの使い方を、学べる場所」


なのかな…。


島や小さな地域に病院が限られてて、その病院が全ての患者を引き受けなければならないように、

トレーナーも、スポーツ選手の絶対数に比べれば数は非常に少なく、

その場、その時でさまざまなニーズに対応しなければなりません。


逆に言えば、トレーナーのパーソナリティ(個性)に委ねることも出来る。

例えば、

ヘアスタイルは、いつも同じ美容師さん、とか

子供が熱が出たら、小児科はここに行く、とか

車の調子が悪い時は、必ずこの整備士さんに任せる、とか


何か、今のスポーツ活動の状況から 「変わりたい」 とき、 


相談にのれる場所(人)としてありたい、と思います。



一番、多い相談は 「ケガ」 をしたとき。


「みてください」と私のところへ来られる方(クライアント)は、たいてい治療してみても解決しない方です。


でもきっとそのクライアントも

私の出来る「サービス」がわからないので、たいてい半信半疑です(笑)。

そのお気持ちもよく分かるので、私の出来る事は精一杯対応しますが


クライアントのニーズと、私がサービスした内容に食い違いが起こることもありますし、


うまくマッチすることもあります。



靭帯損傷(捻挫など)や骨折をした場合でも、
その部分を治すことはできませんが、原因は見つけます。

診断は出来ませんが、整形外科の画像診断で詳しい情報が必要であると判断した場合は、
受診を勧めます。


トレーナーの私が出来る一番の 「サービス」 は


ケガの原因をどう、自分で 「解決」 していくのか?

つまり、クライアント自身が どういう 『努力』 をすべきなのか。

その方法を、提示し、ともに乗り越えていく。

一過性ではなく、クライアントと長く付き合っていく仕事だと思っています。

クライアントのスポーツ人生を見守り、ともに歩んでいく「サポート」が

トレーナーの一番の役割だと思っています。



理想は程遠く、まだまだ、人間的に未熟な面が多い。


失敗も多く、日々反省の毎日です。



それでも、この仕事を通じての人との出会いは

最高の財産です。  


2015年09月19日

名瀬小家庭教育学級

昨夜はお隣校区の名瀬小学校の
家庭教育学級で「親子でストレッチング」担当しました。

なんとびっくり…参加者100人越え。




興味もってる方、こんなにが多いんだ…
と再認識です。

日頃、なかなか身体を動かす機会のないお父さん、お母さん。

「子供さんは、途中飽きても構いません。どうぞ、自分自身のために、時間をお使い下さい。」

自分の身体と向き合う時間、大事だと思います。

ちょっと「疲れたー」というくらい、身体を動かしてみると

身体は軽くなります。


反省もいろいろあります。毎回、学ぶことが沢山です。

体育館を出ると、風が心地よくて。


秋ですね。。

今日も、新たな出会いに感謝です。


  


2015年09月17日

下腿部(膝から下)の痛み

膝から下の部分への痛みを訴えた選手が2名いたので、みました。

1人は、ふくらはぎ(外側)の痛み

1人は、足関節(捻挫の自覚はなし)の痛みでしたが、
接骨院の治療師からは「下腿部からの負担だろう」とのこと。


立ち方と動作から、痛めてしまう原因は予測できます。


前者は、股関節が硬く、動く範囲が狭まることで、負担がかかっている。
1か月前は、反対側ですが、アキレス腱炎を起こしている。

後者は、柔軟性は高いのですが、それを支持できる筋力が不足している。
時折、腰痛が起こる、と聞けば
明らかに体幹の弱さがうかがえます。


同じ部位の痛みでも、原因は様々です。

こういう子は負荷がかかると、場所をかえて痛みが出る部位がある。


さて・・・

「トレーナー」はここから何が彼女たちに何をするのか?

私が 「みた」 ところで、この部位の治療は行いません。


もちろん、原因は伝えます。分かる範囲で、はっきりと伝えます。
本人の持っている体力的な面と、動作の分析を合わせて、「なぜ痛みがでるのか」説明します。

次に、その問題解決の為のアプローチを指導します。

特に「身体の使い方」を徹底して教えます。
例えば、ストレッチ一つ、癖を直したり、意識する場所を確認するだけで変わります。

膝下に負担のかかる子は、

だいたいお尻を締められない (股関節まわりの筋を含む、体幹筋の弱さによるもの) が多いので、
「こういう事をやれば、出来るようになるよ」と


実際本人が「こういう感じ」と感覚を理解するまで、指導します。


こちらのイメージと相手のイメージを繋げて、初めて選手自身が
目指すべき目標が見えるのだと思います。



やはり 「体幹」 は重要です。



  


2015年09月15日

素早く、動く。

運動会シーズンです。

一昨日、初めての中学校の体育祭でした。

中学生にもなれば、子供達だけで、運営が出来るんだ・・・
私はとても子供達の成長に感動しました。


体育祭でもついつい職業病で・・・走る動作を分析しながら観てしまう私(笑)。



素早く、動く。

これもトレーニングの目的の中で大事な「体力要素」の一つですが

「スピード」と「アジリティ」と、大きく二つの要素に分けられます


「スピード」とは 動作速度を高めるために必要な、技術と能力。
つまり、「速く身体を動かす」ということ。

「アジリティ」とは、動作速度または動作様式を急激に変化させるために必要な、技術と能力。
つまり、「速く身体を動かす中で、方向転換をする」ということ


「走る」動作って、単純だし、何かしら「走る」場面って多いので、
速く走れる子は、 「センス(感覚・能力)」があって、遅い子は 「センス」がない と思われがちです。

「走る」のも技術、そう捉えれば、

技術を身につければ、速く走る(動く)こともできるようになる。


子供の「かけっこ教室」に参加すると
様々な走り方(技術)を教えてくださって、意外と知らない事が多い。
「走り方」なんて…詳しく教えてもらった事が無い。そういう人がほとんどではないでしょうか?


チームトレーニングも
今年は 『走る動作』 トレーニング(ランニングスキル) から始めてみました。
ポイントは4つ。陸上部ではないので、ごくごくシンプルに。。

①股関節の回転半径を短くする
②両脚を前後に幅広く、速く動かす
③肘から後ろに、肩の高さまで腕を引く
④片足で立った時に、頭までまっすぐコアが崩れない姿勢 

最初ははちゃめちゃだった動作も、少しかっこよく(?)なってきましたよ。

私は、大学時代、陸上部の先生にトレーニング指導を受けていて
「バレーボールになぜ走るフォームって必要なのかな?」と疑問に思ったこともありました。

今更ですが、納得。

選手も理屈でイメージ作り。あとは実践。
わかっちゃいるけど、難しい。

ラダーを使ってみたり、ミニハードルを使ってみたり

手をかえ、品をかえ、ひたすらコツコツ、理想の動き作りを時間をかけて目指します。


きちんと指導する側のイメージをやってみせて、修正して、できたら褒めて、伝え続ける。
指導者の気持ちがブレるような事は、子供達には伝わりません。

これですね。まさに、これ。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。  (山本五十六)


何が一番大変かって・・・自分のカラダを鍛え続けて、見本となることです・・・(涙)

  


2015年09月11日

好きこそものの上手なれ

バレーボールのワールドカップをやっていますね~

男子はまだ観てないですが、女子の試合、面白かったです。


大学の後輩(内瀬戸)も出場していまして、活躍を嬉しく感じました。
彼女が大学4年生の時に、確か2度目の大学「日本一」になってます。

私のお師匠(体育大バレー部トレーナー)も、学生時代の内瀬戸の潜在能力の高さについて
聞いていたので、注目していたのですが、ホント、活躍は素晴らしい!

何より、今回一番驚いたのは、

うちの長女がバレーの試合を「自ら観戦していた」ことでしょうか・・・(笑)

胎教もバレー、ボールかごの中で遊び、昼寝する場も遊ぶ場も体育館。
その割には、たいして興味もなさそうだったので、「まあ、いいか」と思っていたのに

「バレーが面白い、大好きだ」なんて言葉がまさか娘の口から出てくるとは。

その言葉が出てくるとおり、久々に娘のバレーする姿を見た時、
相変わらず、下手くそ(本人には絶対言いませんが)ですが、取り組む姿勢が違う。


環境や仲間、中学生という年齢もあるのでしょうけれど
まさに「好きこそものの上手なれ」とはこういうことなんだろうな・・・と
上手くはないけど(繰り返します)、親としては好きな事を今、一生懸命できるのなら
嬉しいことですね。


私もバレーボールが好きだったんでしょうね・・・親元離れてわざわざ大学までバレーしようと思ったことを振り返ると。
でも、バレーボールを自分がする事よりも、その選手達を支える「トレーナー」というものに出会えたことが
大きな転機の一つだったと思います。

実際、部の中でも、自分の役割を見出せなくて、
バレーボールが好きではなくなっていた頃でしたが
「トレーナーって何?」って思い始めた時から、暇さえあれば図書館で本を読み、
独学で学んだり、講習会へ行ったり。
このエネルギーはどこから出るんだろう?というくらいで
悶々としていた日々から、180°一転したような感覚でした。

あれから20年経ちますが、
結婚・出産を経ても、「トレーナー」を切り離す生活はなかったです。

今でも・・・「どうやったら、この子上手になるかなあ?」と動きを観察するのが楽しいし、
その変化をみていくのが面白い。

よく、勘違いされますが・・・「バレーボール」の技術指導に興味は全くありません。
だから、娘にはつい「ストレッチすればいいのに」と言うので、本人意味が分からず、嫌がられる(笑)。

「好きこそ」です。
でも、「好きじゃないこと」もやれるようになれば
もっと「好きな」ことは伸びるんじゃないかな、と思う。
私にとって「好きじゃないこと」は家事と育児です。でも、大分、楽しんで出来るようになりました(笑)。


娘にしても、高校生にしても、まだまだ人生いろんな事が待っているので・・・
バレーボールがご縁で出会ったのですから

バレーボールを通じて、これからの出会いを楽しみに、

そのために、今「好きな事」を一生懸命、取り組んでほしいなあと思います。


私もまだまだ、知りたいこと、学びたいこと、やりたいことが沢山あるので、頑張ろう!

  


Posted by ここ at 11:58Comments(0)ブログ