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2015年10月29日

「トレーナーになる」には・・・

「トレーナーになりたい」

という学生さんが多い、という話をよく聞く。

「トレーナーで進路を希望している学生の受験の相談に・・・」と

学生を預かる先生の方からのお尋ねが時折ある。


選択肢としては、専門学校か、治療の資格(鍼灸や柔道整復師)をとるための学校か

・・・といったところが多い中、

九州のある大学の学科の中にある

「トレーナー養成コース」を目指しているという学生さんと話もしました。


私が学生の頃からすれば、勉強する場は増えています。


私が就職を「トレーナーで!」と考えた時、

「仕事はないし、お金を稼げないから、やめておきなさい」

とことごとく、夢を打ち砕かれた。


資格を取りに、海外へ行くことも考えた。

その当時、師匠に引きとめられた言葉が今でも頭をよぎる。



「日本でも、まだまだ出来ることは、ある。学ぶことは出来る。」




私は運よく、「トレーナー」で地元、広島の整形外科に就職することができたのですが、

自分の力では全くなく、

人との出会いが、本当に大きかった。


20年経った今でも、「トレーナー」という役割は素晴らしいと思う。

私は、世の為、人の為に…と大きく活躍する事よりも、結婚や出産という道を選択した。日本、世界へ目を向ける事より、自分の置かれた環境の中で出来る精一杯をやる事にした。

それでも、この、ような活動をしている人はまだまだ少なく、課題も沢山ある。


トレーナーにも、いろんな選択肢がある。しかしながらトレーナーの根本的な「課題」というものは昔も今もあまり変わっていないように、世界でも活躍されている友岡和彦氏のコラムを読んで思った。


・ 一般サラリーマンとは違い、安定した収入の保証はない(長く働くか、単価を上げるか)。

・ 歳をとっても、20代の若い子達と健康にカラダを動かしていけるか。

・ プロで働いたとしても、働き盛りの40・50代での解雇も珍しくない。


また、現在活躍されているトレーナーの方達は、大学を卒業したのち、大学院か海外の大学、

さらには博士号、さらには治療の資格・・・と

莫大な投資をしてきた方が沢山いらっしゃいます。


そんなに活躍していない、私も然りです。

資格の保持には継続学習が必要です。私は微々たるものですが、


活動する限り、自己投資は続きます。


もっとも、自分の健康と体力の維持には気を使わなければならない年齢になってきました。

おかげさまで、ケガや痛みは自分で治す術を身につけたのですが、

鍛え続けるためには、気力とやはりお金(奄美は安いので助かります)が必要です。


そして、なかなか・・・トレーナーの活動自体がボランティアから抜け出せないのも現状です。

ちゃんと、お金を頂いて、活動するようにしていますが、

 「あの人に頼んだら、お金かかるよ。」 と後ろ指刺されることも、しばしばです。


当然、こちらも、しっかりと知識と技術を使いこなさければなりません。



トレーナーという活動を、れっきとした「職業」として確立できるように


これからの、夢を持つ学生さんに胸をはって

「トレーナーという仕事はね、いろんな人の手助けとなって、やりがいのある仕事なんだよ。」と


言ってあげたいですね。

昔の私のように、夢を打ち砕かれる言葉は、かけたくない。




最後に私が今考える「トレーナー」への道です。


どんなトレーナーを目指すか、にもよりますが・・・「大学進学」を勧めます。

前述した進路の相談を受けた学生さんの、推薦入試の内容を見せてもらいましたが、

かなり深い内容まで、受験時にトレーナーの知識を持っておかなければ

恐らく面接試験でことごとくやられてしまうでしょう。

それは、その学校で学べるカリキュラムの質や、

そこを受験する学生の意欲も、ある程度高いものとなることが考えられます。



そのために、確実に中学校、高校の勉強をこなしておくこと、です。


現在の思いや考え方は、未来も同じかといえば、そうではありません。

その時点で、「大学」か「専門学校」か、決めればいいことです。

必ず出会う人、置かれた環境によって、変化していきます。


「トレーナーになりたい」という今の気持ちを大事にして、将来に生かしたいと思うならば、

今、出来ることは、学校の勉強に励むことです。


将来のために、選択肢を広げるためには最低限、学校の勉強をクリアすることです。


なぜなら、トレーナーの必要知識に、高校で学ぶ生物、化学、物理が必要だからです。

トレーナーは、今後科学的なデータを読み取り、それを生かしていく分野が重視されるでしょう。


そのためには、やはり学ぶ姿勢を身につけておかなければなりません。



プロのアスリートが リタイア後の ”セカンドキャリア” を考えるように

「トレーナー」も、社会の動向を読み、多様性をみにつけて、身の振り方を時代に合わせて考えていく。


スポーツをビジネスとする事は難しい事かもしれないけど、魅力ある仕事です。

沢山の人と出会い、刺激を受けながら
夢を追ってみて欲しいです。


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