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2012年01月26日

「ケガ」の対応

今日は現場はお休みでした。


いつも持ち歩いているノート、
次女のピアノのレッスン中に久々に開いて、
メモを読んでいました。


「ケガ」について基本的なことのメモ。


アスレティックトレーナーの3つの大きな役割の一つに

「応急処置」

があります。

擦り傷・切り傷などの擦過傷から、
打撲、肉離れ、骨折、捻挫、脱臼などの挫傷。

心肺蘇生やADLなどの救命救急法もだし、
AT(アスレティックトレーナー)の大きな講義では
頚椎損傷などの選手に対する処置も学びます。

あくまで、救急隊や医師に渡すまでの「応急処置」ですが、

普段よく使うのは、アイシングを含む「RICE処置」と呼ばれるものです。



RICE処置の最大の目的は、「炎症の軽減」です。

炎症とは、ケガした部分を触ると熱っぽかったり、

腫れてたり、痛みがあること。

炎症をほおっておくと、痛めた部分の周りの組織まで

やられてしまうので、回復が遅くなります。

R:Rest(安静)・I:Ice(冷却)・C:Compression(圧迫)・E:Elevation(拳上)

この4つが受傷早期に施行されることで、いち早く炎症をとどめることができます。




基本的には”医師の診断・指示に従って”が原則の上、

私たちは選手に対してフォローが出来ます。



現場で特に捻挫や打撲が多いでしょうか。。

突き指も、捻挫と同様の靭帯損傷ですので、

軽視されやすいですが、程度によっては脱臼等もよくみかけます。




捻挫は「固定」が回復促進の原則です。

不十分な固定下での早期のスポーツ復帰は、「不安定性」と「痛みの長期化」を招きます。

靭帯の軽度損傷でも、組織修復にはおおよそ2か月かかると書いてあります。



「2週間前に捻挫して、痛みがまだひかない」という声をよく聞きます。

きっと、初期対処と、固定が不十分だったのでしょう。

おおむね、整形外科での診断は、「2週間、安静に」といわれるようです。

医師の指示通り、2週間は”患部の安静”として「固定」をきちんとしておくのが妥当でしょう。

確実な固定がされていれば、少々動いても、損傷した靭帯が再度

引き伸ばされることは滅多にありません。




よく取り違えるのは、

「患部以外は、安静にしなくてもいい」のです。




ここで「競技復帰までのリハビリテーション」というATのもう一つの大きな役割があります。


患部を固定した状態で、

足の指を動かしたり、患部以外のトレーニングの実施を促したり、
炎症後、然るべき期間を経たうえで復帰へむけてリハビリテーションメニューの
提供をしていくことも

ATの役割です。



ただ・・・

こういった「理想」と選手の置かれた立場の「現実」に隔たりがあることも、

スポーツ選手の「ケガ」が悲しいところです。


「ケガ」をなるべくしない身体づくり、環境づくりが

一番の課題です。



長くなりましたが、何かそれぞれの現場の参考になればと思います。


  


Posted by ここ at 22:32Comments(0)トレーナーの仕事