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2012年07月11日

基本動作の大切さ

トレーニングは基本的に

年間のスケジュールから、シーズン分け(オフ・プレ・イン)して、

試合期(インシーズン)に近づくにつれて競技の動作に沿った動きや、

プレー時間、休息時間に合わせて代謝(エネルギー生産)も考慮にいれて

トレーニングを組み込みます。


「基本動作」は、あまり試合期には取り込まないのですが、

今見ている中学生のサッカーチームは

正直、基本の動きが中心です。


ランニング動作の基本、
ステップ動作の基本、
腹筋の基本、
全身のストレッチングの基本…
全て「身体を無意識でキチンと動かせる」レベルまで
かなり細かい目標を立てながら、毎回トレーニングしてもらっています。


トレーニングといえど、

単にウォーミングアップの一環です。


なぜかというと、

専門性が高いほど、カラダは同じ部位を繰り返し使うことになる。

競技性が高いほど、自分の体力のキャパシティを超えて、オーバーワークとなる事もある。


無論、その結果「ケガ」に繋がるわけです。

自分の専門競技はズバ抜けて出来ても、他の動きが出来ない子も沢山います。
これは早期競技化の「悪い影響」と考えます。




でも、ここ1か月、ジュニア選手に対して、「基本動作」を取り入れることで

「プレーが変わった」との評価を頂きました。


私は、正直サッカーは全くど素人なので、


普段のトレーニング動作が全体的に安定してきた、ことはわかりますが、


プレーに関しては・・・「?」



ケガ人も確実に減ってきているようです。




「基本動作」は、競技の専門的な動きのベースとなりますが、


そもそも、「遊び」や「学校体育」の中である程度自然に培われるべき動きでもあります。


また、様々なスポーツを経験することで、そのスポーツで使う筋肉が違いますから、


脳から神経、全身をフル活動させて身体を動かすことが可能となります。




最近の子供達の育つ「環境」の変化で、子供達の姿は確実に「変化」しています。


「変化」というのは昔と今の比較というレベルです。


どちらがいいか優劣はつけられませんが、

今の大半の指導者の育った時代とは確実に違うということです。




でも、今の環境の素晴らしさは、「技術」といった面で子供達の持つ

競技レベルは昔をはるかに上回っている事です。


これは早期競技化がもたらす、「いい影響」と考えます。
日頃のご指導の賜物だと思います。


そこに、グッと技術レベルを落とした「動きの基本」という動きをプラスしてあげることによって、


子供達は、技術とは違う、新しい動き…「身のこなし方」を吸収し、


結果的に、個々の技術力を上げていくきっかけとなる子もいる、ような気がしました。




こんなことは随分前から分かっていること、言われていることではありますが、



ジュニアの選手を指導する機会を頂いたことで、

話だけではなく、実際目の前で体験できていることは、本当に感謝。




この時代に沿い、またこれからの変化に合わせられるような


コンディショニングを、それぞれの現場でカタチにしてみたいと思いました。

  


Posted by ここ at 11:23Comments(0)トレーニング