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2012年05月02日

熱中症について

今月のNSCAジャーナル。


最新の情報を翻訳してあります。


その中より
「ジュニアおよび大学テニス選手のための暑熱と水分補給に関する考察」(Evan C.Johnson,Lawrence E.Armstrong)


<熱中症の原因>
・暑熱環境により、体表ににおいて血液から熱を放散させる能力が低下する。
・運動すると栄養素が代謝される時、放出されるエネルギーのほとんどが体熱となる。
 したがって、運動強度が高いほど、多くの熱が産生されることになる。

つまり・・・

身体を動かす、ということはエネルギーが必要。
エネルギーが作られる時には必ず”熱”が発生するわけです。

熱は運動する筋から血液へ。
血液を通じて熱は体表(皮膚)へ。

”涼しい”と感じる環境では、体表において血液が冷やされ、
また筋へ戻っていくので
熱が身体の中へ「こもらない」で済むのですが・・・

高温で、さらに”多湿”の環境では、体表面(皮下)において血液から
熱を放散させる能力が低下する。


これによって引き起こされる問題・・・
つまり「熱中症」はこうした体温調節の機能がうまくいかず、
熱が体内に貯蔵されてしまう。
いわゆる「深部体温」の上昇が選手のパフォーマンスと安全にとって
重要な問題である。


と、難しい言葉で書かれています。


この体温調節の一つに
「発汗」という機能が働きます。

深部体温が低下するまで、発汗は続きます。


余談ですが・・・
運動していなくても、赤ちゃんや子供はよく「汗」をかいています。

高齢者や乳幼児は

成人に比べてこの体温調節機能が不十分なところあるので、
やはり「深部体温」が上がっている可能性がある、ということも
注意しておいてください。


・テニスは高い運動負荷と、高温多湿の環境を伴う競技である。
アスリートの深部体温が十分に低下するまで、発汗は継続する。
この状況において、脱水状態に陥ることは、重大な問題である。

・脱水を起こして、体重が基準値からわずか2%低下しただけで、
持久系エクササイズにおいてはパフォーマンスが低下し、
また競技特異的スキルも低下する。

また、
・トレーニングや試合の状況によっては、脱水症状の程度が高くても
「しのげる」ことがある。しかし、要求が厳しい課題においては、
パフォーマンスのごくわずかな低下さえも、課題の失敗をもたらしかねない。

水分補給がうまくいかないままでの運動活動は、

集中力の低下も招く、ということですね。


水分補給についても、続きは後日UPします。  


Posted by ここ at 13:01Comments(0)ブログ