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2015年10月15日

妊娠中のトレーニングは可か否か?

「妊娠中のコアトレーニングエクササイズの選択」と題して

トレーニングの情報誌 「Strength & Conditioning Journal」に掲載されていました。


以前にも、妊娠中のトレーニングについて触れたことがありました。


今回はAmerican College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG:アメリカ産婦人科学会)のガイドラインや
コアトレーニングを扱った諸研究のレビューから、妊娠中の体幹筋群のトレーニングについて書かれた記事をもとに
考えてみたいと思います。


「妊娠34週で800mに出場し、全力疾走した」

・・・アリシア・モンタニョさん(28)という方の映像を観た時には衝撃を受けました。。。


イギリス健康保健機関が定めているガイドラインにも、
「妊娠中によりアクティブになればなるほど、妊娠による体重増加や体型の変化に適応しやすくなります。
また、出産もスムーズにいきやすくなり、産後は元の体型に戻りやすくなります。
なので一般的な日々の肉体的な運動(ランニングやヨガ、ダンス、ウォーキングなど)を
心地良い範囲で続けて下さい。」


ここまで、頑張れとは思わないけど(笑)

人間ってすごいなあと思いました。


でも、妊娠中のトレーニングを推奨する動きはなんら新しいことでもないし、
妊娠中の体幹筋群のトレーニングは、医学的にも推奨されているようです。


妊婦さん、だんだん大きくなるお腹に伴って、
腰が痛くなったり、背中が痛くなったり・・・

妊婦じゃなくても、辛いのに、大きくなるお腹を抱えては大変です。

私も経験しましたが、大変でした。


合併症の危険性がなく、医師から運動の許可をとって定期的な健診を受ける条件なら、
積極的に、運動をしてみましょう。


<制限(気をつけるべき点)>
・母体が健康であること、合併症がないこと
・ハイリスク妊娠でないこと
・仰臥位エクササイズ、静止状態の立位でのエクササイズは避ける
・突発的な動作や衝撃的動作を含む活動はさける

<妊娠中の運動がもたらす利点>
・陣痛の軽減
・陣痛時間の短縮
・産後の回復促進
・骨密度低下の軽減
・下背部痛の軽減
・妊娠線の予防


<妊婦の運動に関する一般的ガイドライン>
・必ず医師に運動の許可をとる
・トレーニングのプログラムを考慮する
・有酸素性トレーニング、ストレングストレーニングどちらも実施可能
(ジョギング、水泳、サイクリング、また安全な形での荷重(ウエイト)エクササイズも可)
・最大心拍数の50~80%の範囲で実施
・水分摂取をこまめに行い、母体の深部体温を調節する
・1日30分の運動を目標に


運動経験や、運動に対する知識がない方は、個人的な判断では実施することが難しいですね。


一般の人の大半が運動する目的は
「体重減少(ダイエット)」というのが主だとおもいますが、

妊婦の場合は、多少違うと考える。

「母親と胎児の安全性を最優先して、可能な限り高いレベルの体力を身につける」


こういう内容を、知るのと知らないのとでは
妊娠中の過ごし方も変わってくるのではないか、と考えます。


でも、私達の母親世代には、受け入れがたい情報かもしれない、ということも考慮すべきです。

そもそもの育った環境と考え方が異なります。

それでも、もしかするともう一世代昔では、妊婦も積極的に畑仕事や家事をやらざるを得なかった
(積極的に動かざるを得ない環境)・・・だった、かもしれませんね。。


ちなみに、

私は長女の時には出産前に「絶対安静」を告げられ、ベッド上での生活でした。
運動という運動は、ほとんどしていません。

次女の時には妊娠5か月でウエイトトレーニングもしましたし、試合帯同もしました。
出産3日前まで体育館でトレーニング指導も行ってました。

同じ妊婦でも状況が異なれば過ごし方も当然変わりますが、

次女の時の産後の方が(3年違う割には)、非常に体力的にラクでした。


産後がラクだと、子育ても少しゆとりがもてました。


赤ちゃんの為、家族の為・・・といえど
大切なのは、お母さんになる女性自身のココロとカラダの健康が第一と考えます。


素敵な妊婦生活を送るために、一つの参考とされてくださいね。