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2017年09月06日

中学生バスケットボール部へのトレーニング指導

先日、中学校の部活動へトレーニング指導へ行きました。

競技はバスケットボール。


先月指導へ行ったチームへの再チェックとメニュー変更を行いました。



今回のメインは「自体重を利用したトレーニング」


いわゆる「体幹トレーニング」も含まれますが


私は、「体幹トレーニング」とは


「下肢トレーニング」「上肢トレーニング」と別個のものではなく


股関節、肩関節(肩甲帯)との連結を意識させて行います。



なぜなら、その意識一つで、動作の効率性が上がる(動きが改善される)からです。


メニュー的には本当にシンプルなものばかりです。

頻繁にメニューをチェックしたり、変更するわけにはいかないので

基本的なポイントを、先生にもお伝えしながら

動作確認したり、カウントやセットを変更したり。

・クックヒップリフト
・ヒップリフト
・フロントランジ
・サイドランジ
・押し合い
・手押し車(ラテラル)
・腕立て伏せ


もうひとつは、ランニングスキルドリルをステップアップしてみました。


1ヶ月間、基本動作を行ってもらって、その状況をまずチェックしましたが


動きも「慣れて」、見違えるような動きの変化です!


この「慣れる」というのは、トレーニングを変える時期の一つの目安であり


すこしづつ、難易度をあげながら、「慣れた」ころに変えていくと


子供達のモチベーションもアップします。



最後に、各自で出来るケアも少し。。



指導者の先生方の、一番の心配は「ケガ」です。


「ケガ」を恐れすぎると、練習量が足りなくなるし、結果を出そうと思うと、練習が過多になり

「ケガ」が増えるという本末転倒な状況に陥りやすいのが、この時期の子供達です。



少し前に、スポーツ栄養学の講義を聞きにいったときの話ですが


栄養学の専門の方たちは、成長期の子供達へのスポーツ活動についてこう、思うそうです。



「技術の向上よりも、この時期(成長期)は身体の成長のことを優先的に考えるべき」



なるほど、と思いました。


確かに、技術はこの先いくらでも練習で身につけることはできるけれど


身体の成長の時期はその瞬間しかない。



どう、捉えるかはそれぞれの考え方次第でしょうけれど


多様的な知見をもち、その状況に沿った対応とアドバイスが出来るような


立場でありたいと思いました。


  


2017年08月14日

中学生バレーボール部のトレーニング指導

今日も中学生へのチーム指導でした。

競技はバレーボール。


今回は・・・

「数年前に教えてもらっていたストレッチやトレーニングを続けてきたけど、

思いつきでやらせてたところもあったので、新しいものを指導してほしい」

という依頼でした。



このチームは初めての指導という事もあり


まず、

「(身体作りの)トレーニングはなぜ必要なのか?」

「コンディショニング(勝つための全ての準備)について」



などについて、生徒さんに話をするところから始めさせてもらいました。

トレーニング(技術・体力)は

高いパフォーマンスを身につける為、

そして

ケガの予防の為

シンプルに、この2点が主な目的です。


ちょっと、中学生には難しい話だったかな・・・



特に、中学生は

成長の個人差が激しく、同じ負荷をかけていても、その負荷が見合わない子もいれば

足りない子も出てきます。


「ケガも多い時期なんだよ、気をつけてね」


ということが、なんとなくわかってくれたらいいな。


静的なストレッチング(クールダウン用)から、動的なストレッチング、

スキップ・ステップ系のドリルと、ダッシュなどのアジリティ系のドリル


それと、自体重のコントロールドリルを指導しました。



ごくごく、基本的な動作のみ、です。



子供たちを指導していて、思う事があります。


人の動きをみて、自分の中にイメージを取り込み、比較的すぐ出来る子や

無意識にスッとやってしまう子や


『答え』をすぐに人に委ねる子や


(自信がないから)時間はかかるけど、出来ることが分かるとすぐに取り込める子


出来ないことに果敢にチャレンジする子、


チャレンジする意欲と勢いはあるけど、人の話を聞かない子・・・などなど



今日だけに限らず、本当に子供たちは多種、多様で面白い。


すぐすぐ、出来るようになったり、結果がでるわけではないからね、と

言いましたが、


少しでも、身体が健康に、練習にちゃんと参加して


バレーボールが上手くなる、何かきっかけとなればいいな、と思います。









  


2017年08月10日

部活動へトレーニング指導

夏休みということもあって


部活動からの「トレーニング指導」の依頼がぼちぼちきています。


昨日は中学生のバスケットボール部へお邪魔しました。


このチームへは2年前、指導した事があります。

中学部活動でのストレッチング指導



先生からの今回の指導要望は


・以前指導したメニュー(ストレッチング・フットワークドリル)のチェック

・短距離走(短いダッシュ?)を速くしたい


あとはバスケットボールの技術を高めるうえで、「股関節を安定させる(スタビリティ?)」

というフレーズを耳にしたけど、具体的にはどういうことなのか?というご質問。


・シュート時の構えの安定性を高めるにはどうしたらいいのか?



よく、ありますよね・・・技術指導の上で

「動作はイメージできるけれど、実際トレーニングとして取り入れるには何をすればいいんだろう?」


「体幹トレーニングが大切だとはいうけれど、このトレーニングは本当に効果があるのか?」


体幹トレーニングについては、「効果はあります」が、

その種目が、選手の成長段階やチームづくりの時期的に

”適切な時期” と ”導入のアプローチ” そして ”目的” は 

トレーニング指導する側にとっても、一筋縄ではいかない難しさ。


日々変化、成長する子供たちへ与えるメニューの「正解」はあってないようなものなのですが



私は、私の専門知識を、部の活動の中に『投じる』ことで起こる


化学変化のようなものが、面白いと思っています。


そこには、個々の能力や年齢が違う子供たちがいて


先生の技術指導における信念があるからこそ


一つのトレーニングプログラムが現場それぞれに応じて


面白い変化を起こす。本当にいい形につながるかもしれないし、ダメかもしれないし。



それはやってみないと、わからないことで。



昨日も指導しながら・・・与えられたものを、何の意味もわからずやらされるか


このメニューは「こういうところを意識するのか」「こういうところがバスケットにつながるのか」


それを知る、理解できた子供たちは目の色と取り組み方が変わります。



私の中に、そういう経験をまたひとつ積ませてもらった時間でした。




数週間後、もう一度チェックさせてもらえたら、と思っています。


思うような効果や、思うような取り組み方・・・それはできてなくて当たりまえ。


その中に、小さくても昨日と絶対違う変化を、子供たちの中からみつけてあげたいと思います。







  


2017年05月02日

シーズン中のトレーニング

学校の部活動はどこも「集大成」に向かって

日々練習に励んでいる時期だと思います。



一年前と比べて、どんな変化が生まれたでしょうか?

結果もさることながら、個々の成長を選手自身が感じたり、

指導者も、「こんなこともできるようになったなあ」と


選手の成長を、認め、選手自身も成長を実感できるといいなと思います。



フィジカル(身体づくり)トレーニングは

新チームになってから、またはオフシーズンに取り組むものだという

なんとなくそんな風潮はないでしょうか?


オフシーズンに培った身体づくりは、この集大成の時期まで長持ちするのでしょうか?



大学時代、あまりに選手の怪我が多いので、

新チームに変わるオフシーズンの3ヶ月間、徹底して体力トレーニングに励みました。

走りこみ、ウエイトなどなど・・・ボール練習はほとんどせず

とにかく、身体を鍛えました。ジャンプ力が10cm上がった記憶があります。


なのに、チームが終わりに近づくにつれて、けが人は増え、結果も思うように振るわなかった。


フィジカルトレーニングは、スキルトレーニング同様、

シーズンによって量や強度を調節しながら、継続して行うべきです。



シーズン中のフィジカルトレーニングも、必要です。

グッと、量や時間は減らしますが、質を上げていきます。

目的は「筋力の維持・向上」です。

練習の比重はもちろんチーム練習・技術練習にウエイトを置きます。


毎年、この4月5月は行事も多く、シーズン中のトレーニングがうまくいかないなと

感じることもありました。


トレーニング不足はコンディショニングが崩れる原因になります。

それを避けるべく、可能な限り、フィジカル維持・強化を最後の最後まで図ります。


最高の舞台で最高のパフォーマンスを引き出すために

最後のシーズン、惰性ではなく常に向上心を持ちながら


コンディション、整えていきましょう。








  


2016年02月29日

第4回ASAスポーツ講習会のご案内

早いもので明日から3月ですね。


今朝のスタートは港でした。今日から母校、鹿屋体育大学女子バレー部の沖永良部合宿が始まるようです。
奄美で毎年、可愛い後輩たちに差し入れをしています。
今年は、年越しを共にした仲なので、
朝から船でみんな起きて待っていてくれました。
しかも、船員さんに「食堂でお話ししてもいいですよ」と。。(笑)

私は学生にさっそく、お師匠のトレーニング情報を入手すべく

トレーニングフォームを見せてもらいました!


「朝、5時から女子大生と話す内容じゃないよね」

・・・と言われながら・・・。


3月11日(金)19時半~21時半、三儀山体育館で

「ウエイトトレーニング」の講習会を予定しています!


・・・しかし、今回は10名限定のため、

この場でしかお知らせしません。


ただいま5、6名?とりあえず残り数名です。


内容は

・ウエイトトレーニングの基礎
・器具の取り扱い、バーの握り方
・ビッグⅢ(スクワット・デッドリフト・ベンチプレス)の基本動作(実技)

2時間程度の、実技講習会です。


もし、たまたまご覧になった方、ASAスポーツアカデミーまでご連絡を・・・

56-2030(奄美体験交流館)*月曜日はお休みです。

ちなみに参加費は1000円です。


私、NSCAジャパン公認のパーソナルトレーナーの資格を持っております。
これはフィジカルトレーニングの指導資格となっておりますので、
今回は、NSCAジャパンで使用するウエイトトレーニングの指導教本に沿って
ベーシックな内容をお届けします。

ご興味あれば、お早めにお問合せくださいね。




  


2016年01月20日

第3回ASAスポーツ講習会「体幹トレーニング」

先週16日土曜日に、ASAスポーツ講習会「体幹トレーニング」を実施しました!


ほぼ定員数の受講人数。びっくりです。


カナダに行っている期間中も、講習会の準備のことが気がかりで

合間でいつもノートやパソコンとにらめっこ・・・

いつものことですが、頭の中を整理する作業が一番大変。


「体幹トレーニング」って・・・

なんかやると良さそう、プロのスポーツ選手もやってるし、たぶん大事・・・だけど、何?

・・・みたいなイメージかな、と。

バランスボールにのれば「体幹トレーニング」、四つ這いで手と足伸ばすのが「体幹トレーニング」

ふつうの腹筋、背筋とは違う・・・みたいなイメージ?


何人かの受講者の方に「なぜ、今回講習会を受けてみようと思われたのですか?」と

思い切って訪ねてみました。

・カラダを動かさないとなあ、と思ったから。なんかウエストあたりに効きそう。
・スポーツの指導者で、本とかまねてみているけど、実際はどういうものなのか知りたかった。
・普段はウエイトトレーニングもやっているが、(体幹部の強化は)大事なことだとおもって。


おおお、なるほど!と講習前から、うれしくなりました!


今回は講習会の導入に、「カナダ遠征」の話を写真を踏まえてお伝えしました。

それから、非常に「コア」な内容。解剖の図を利用して、体幹部のもっと深い部分、つまり

「おなかの中」をイメージしてもらいました。


体幹の機能って、わざわざ訓練しなくても、もともと備わっている大切な機能です。

そこを「意識的にトレーニングしましょ」というのですから、

本来は非常に繊細で、地味で、感覚的なもの。


でも、あえて、そこを「トレーニングしよう」とするならば

しっかりトレーニングの目的や目標を掲げて、日々その感覚をつかむ努力が必要になります。


とはいえ、短時間の講習会ですから・・・どう伝えるか?

とにかく多くの受講者の方に、触れて、感覚を伝えられたら・・・という思いも強かったので・・・



断りもなしに、いつも通りの現場スタイルで、お腹を触って回りました(今思えば失礼なことでした・・・反省)。


感覚的なスイッチが入ってしまえば、

その場ですぐ、身体の動きは変化していきます。


ただ、本当に身につけるまでには時間をかける必要があり、

これが「トレーニングの原則」の「継続性」。


・・・というそんな話まで、しました。でも、トレーニングは何をするにも、この原則はわかりやすいのです。



正直、とても面白かったです(私は)。

本当にみなさん、毎回のことですが実技講習は一生懸命取り組んでくださるので、嬉しくて!


ちょっと、難しいな?ということもたまには刺激になって大事だと思います。


カラダを動かしてみる。思うように動かない難しさ。言葉ではわかっていても身体をどう動かせばいいかわからない難しさ。


経験してもらえれば、例えば思うようなプレーができない子供たちに

「なんでできないのか!」

という言葉ではなく


「こうしてみたら、どうかな?」

と、もう一つ言葉を足して動きのイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?


体幹トレーニング、最終的には「非常にシンプルで、身体の意識の向け方をちょっと変える」


そういう形で、今回はまとめさせてもらいました。


またいろんなトレーニングの中で「これも体幹トレーニングですよ」ってお伝えしていきます。


私もこれからの現場指導や書籍、講習会の中で

さらに知識と理解を深めて、いいものを提供できるように頑張ります。  


2015年11月16日

中学生バスケットボール部と高校野球部のトレーニング指導

週末は・・・

朝日中バスケットボール部のチーム指導と

大高野球部ピッチャー陣のトレーニング指導をしました。


朝日中バスケ部の依頼は

・(前回6月に指導した)クーリングダウンのストレッチングの再チェックと

・「フットワークドリル」のメニュー作成とプログラムの提供と指導

・ケガ人のフォロー

「フットワークドリル」はウォームアップメニューとして取り組まれている内容で、

様々なメニューが組み込んであったので

現在行っているメニューに少し変化をつける程度でとどめようか・・・と思っていたのですが

メニューをもう一度、カテゴリー、動作の方向で分析してみたところ

同じ類の動作が重複していたので、メニューを半分程度にカットして

時間短縮と、先生が簡単に、カテゴリーで組み合わせてプログラムできるようなものを

提供、指導させてもらいました。


うちのチームもそうですが・・・冬場は特に練習時間が短縮される上に、練習環境の気温が下がる。

ウォームアップにも、工夫が必要です。


先生とお話をして、要望を聞いてみたり、こちらの意図を伝えたり

これから試行錯誤しながら、チームに合ったプログラムが出来るといいなと思います。


トレーナーが提供するものが、正しいかといえば絶対ではないです。

選手を毎日観察して、選手の為に日々悩まれている指導者の方々へ


こうしたサポートがちょこっとでも出来れば・・・嬉しいです。



「とにかく、子供達にケガをさせたくないんです。」



練習してきた努力の分だけ、子供達に「結果」として勝たせてあげたい気持ちと

成長期で体格の個人差の大きなこの時期の、「ケガ」との対峙は

指導者にとって、大きなジレンマだと思います。。



打って変わって、昨日は高校球児のトレーニング指導をさせてもらう機会をいただきまして、

こちらも、なかなか楽しかったです(笑)。


依頼は、「このトレーニングメニューを、教えてやってください」と、
渡されたメニューを、指導する、という内容。


おそらくピッチャー陣?これまた3年生から1年生まで体格みたら学年がわかる・・・


写真入りで、きちんとフォームのコメントも載っている基本的なトレーニングメニューでしたが、
きっちりやると、設定回数はこなせそうにはありませんでした。

でも、それは当たり前で、トレーニングを積めばいずれ出来るようになる。


クランチ:20回3セットの設定も、まず10回6セットから始めたほうが、絶対効果は高い。

カラダが適応したら15回4セットにしてみましょか、とアドバイス。



肩のメニューもダンベルからチューブから、沢山ありすぎて、教えている側も、高校球児たちも

だんだん飽きてきたり(笑)。

これも、全部しなくても、日替わりでやるところから始めたらいいんじゃない?


とか・・・紙面には書いてないところの疑問はありますよね・・・


そんな彼らの素朴な疑問と、

こんな単純なトレーニング、こんなにキツイの?という悲痛な叫びを聞きながら


面白い時間でした。


きちっと、正しいフォームでトレーニングは行いましょう。フォームを身体にたたき込みましょう。


伸びしろがまだまだいっぱいの高校球児!これからの活躍に期待しています!  


2015年10月03日

「運動」と「トレーニング」

「温故知新」

” 昔のことをよく学び そこから新しい知識や 道理を得ること

 また 過去の事柄を研究して 現在の事態に対処すること ”



トレーニングの世界も、常に新しいツールが生み出されています。

「コアトレーニング」や「体幹トレーニング」も

言葉が先走り、流行めいた時期も

もはや大昔のことのような感覚です。

(無論、重要なトレーニングの1つであることは、間違いありません。)



情報が交錯し、グローバル化したスピード時代の中で

自分の 「信念」 と自問自答しながら、何の情報を、何の為に活用していくのか?


自らの判断基準を、明確にしていくために


「 温故知新 (故きを温め、新しきを知る) 」


基本は、大切だと思います。
 


少し、時間に余裕があるときには

トレーニング理論の基礎 となる本を読み返したり、

活躍されているトレーナーさんの考え方をネットで検索したりします。



トレーニングには昔から変わらない 「 原則 」 というものがあり

その中核となるのが

「 漸進性の原則 」・・・身体を強化するには、少しづつ(=漸進)負荷を挙げて、身体をその負荷に適応させていく

「 過負荷の原則 」・・・身体を強化するには、「慣れている」刺激よりも、
               さらに大きな刺激(=過負荷)を身体に与える必要がある


日常生活と違う動作(スポーツだったり、行事だったり)をすると、疲れますよね?

普段の生活で、「座る」仕事の多い人が、旅行で、いつもになく「歩く」とする。

次の日、足が痛かったり、筋肉痛があることに気づく。

「日頃、運動不足だからなあ・・・」と、旅行をきっかけに、ウォーキングの時間を日常生活に取り入れる。

最初は10分の運動が、1週間後、15分、2週間後、20分に増やしてみる。

そのうち、「ウォーキング」から「ランニング」に。まず5分のランニングから始める。


・10分のウォーキングから、15分、20分と時間を増やす。

・ウォーキングからランニングにする。

いずれも 「 漸進性・過負荷の原則 」 に当てはまります。



運動の内容 (ウォーキング→ランニング) をかえたり、回数、時間、頻度など、

「 トレーニング 」とは、こういった負荷を変えることで、刺激に変化をあたえ

環境の変化に身体を適応させていくことをさします。


「 運動 」とは、同じ負荷、同じ刺激で、内容に変化をもたないものをさします。


これは、どちらが良くて、どちらが間違いというものではなく、


「 目的 」の違いで選択が変わります。


週1回でも、「 身体を動かして、すっきりしたい 」 という目的ならば

後者の、「運動」という定義は適当かな、と思います。


「 運動 」と 「 トレーニング 」 の違い


基本、原則、基礎は、全ての原点


不変なものであり、深いもの。


何か、新しい物事が巡ってくるその瞬間のために

今は、基本を丁寧に学び直して
その一瞬を見逃さないよう、待つ時期なのかな、と思います。。


















  


2015年09月23日

人生負け勝ち

先月、全日本女子バレーボール代表の元監督、柳本さんが奄美に来島されました。

その時、うちの旦那が講習会に参加した長女の名前の入ったサインを
ちゃっかりもらってて、我が家に飾ってあります。

ふと、それが目に入りました。


柳本監督の座右の銘 「人生負け勝ち」 


確か、本も書かれていたような。昔拝読した覚えがあります。


『人は勝っているとき、必ず「負けの芽」を育んでいる。

 そして負けの中には次へつながる「勝ちの芽」がある。
 
 勝ちは負けの隣にある―。

 才能をいかに引き出すか、苦境でいかに我慢させるか。』


そういう意味が込められているようです。。。


確かになあ。。


昨日の 「負け」 から、改めて、現在のトレーニングメニューを見直してみました。

プランニングに活用した参考文献など、もう一度深く読み込んでみましたら、

大事なところを、読み落としていたり、

大事だと思っていたはずなのに、ポイントが少しずれてしまっていたり。


現在のメニューを設定した時には、それはそれで 「よし」と思って指導したけど

そのメニューの意図を、もっと深く、伝えていけるかもしれない、

今なら、もっと伝わるかもしれない。

そう直感的におもいました。



今日のウエイトトレーニングの指導は、もう一度今のメニューの復習をやりました。

日頃からしつこく指導しているフォームなど、

現在やっているトレーニングの 『意味』 を伝えたいと思った・・・のですが


言葉が、でない。


「こんな感じなんだけど、わかる?」とか

「こんなイメージで・・・」とか


ブログでは、とうてい伝わらないくらい、言葉足らずで、

「いや、ごめん、違う。こうじゃない」

とか・・・ホント、最悪な指導(苦)。とにかく、デモを見せて、感覚を伝えるしか、ない。


でも、あまりに私が、ごちゃごちゃしているのが分かったんでしょうね・・・

逆に、選手が、いつもになくお互いに話をしたり、アドバイスしあったりし始めて、


最終的に・・・いつもより、伝えたいことが、伝わった気がしました・・・(笑)。


自分の中で、カタチにならなかった感覚が、

今日は新しく、沢山みつかった気がします。


「負ける」 のも、悪くない。

    


2015年09月15日

素早く、動く。

運動会シーズンです。

一昨日、初めての中学校の体育祭でした。

中学生にもなれば、子供達だけで、運営が出来るんだ・・・
私はとても子供達の成長に感動しました。


体育祭でもついつい職業病で・・・走る動作を分析しながら観てしまう私(笑)。



素早く、動く。

これもトレーニングの目的の中で大事な「体力要素」の一つですが

「スピード」と「アジリティ」と、大きく二つの要素に分けられます


「スピード」とは 動作速度を高めるために必要な、技術と能力。
つまり、「速く身体を動かす」ということ。

「アジリティ」とは、動作速度または動作様式を急激に変化させるために必要な、技術と能力。
つまり、「速く身体を動かす中で、方向転換をする」ということ


「走る」動作って、単純だし、何かしら「走る」場面って多いので、
速く走れる子は、 「センス(感覚・能力)」があって、遅い子は 「センス」がない と思われがちです。

「走る」のも技術、そう捉えれば、

技術を身につければ、速く走る(動く)こともできるようになる。


子供の「かけっこ教室」に参加すると
様々な走り方(技術)を教えてくださって、意外と知らない事が多い。
「走り方」なんて…詳しく教えてもらった事が無い。そういう人がほとんどではないでしょうか?


チームトレーニングも
今年は 『走る動作』 トレーニング(ランニングスキル) から始めてみました。
ポイントは4つ。陸上部ではないので、ごくごくシンプルに。。

①股関節の回転半径を短くする
②両脚を前後に幅広く、速く動かす
③肘から後ろに、肩の高さまで腕を引く
④片足で立った時に、頭までまっすぐコアが崩れない姿勢 

最初ははちゃめちゃだった動作も、少しかっこよく(?)なってきましたよ。

私は、大学時代、陸上部の先生にトレーニング指導を受けていて
「バレーボールになぜ走るフォームって必要なのかな?」と疑問に思ったこともありました。

今更ですが、納得。

選手も理屈でイメージ作り。あとは実践。
わかっちゃいるけど、難しい。

ラダーを使ってみたり、ミニハードルを使ってみたり

手をかえ、品をかえ、ひたすらコツコツ、理想の動き作りを時間をかけて目指します。


きちんと指導する側のイメージをやってみせて、修正して、できたら褒めて、伝え続ける。
指導者の気持ちがブレるような事は、子供達には伝わりません。

これですね。まさに、これ。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。  (山本五十六)


何が一番大変かって・・・自分のカラダを鍛え続けて、見本となることです・・・(涙)

  


2015年09月10日

コンディショニング

「コンディショニング」って何でしょう?
まさしく「コンディション(状態・状況)を整える」事なのだと思います。
日本体育協会アスレチックトレーナーでは

「勝つための全ての準備」

と定義付けられ、その要因は以下の3つ。
①環境を整える
②身体を整える
③心を整える

フィジカル(身体的)トレーニングの「コンディショニング」はスポーツ生理学という、運動時に必要とされるエネルギーシステム(代謝)を強調したプログラム、といえます。

ここには競技特性が大きく関与し、
多くのプログラムには運動/休息比が用いられます。
例えば、バレーボール(国際大会)の場合、
・1プレー3~10秒
・1ラリー5~30秒
・1セット20~30秒
・1試合60~120分
・プレー間20~30秒(休息)
・セット間3分(休息)
で、行われます。

「コンディショニング」を考える上では、この競技の特徴の中で、「いかに最高のパフォーマンスを出せるか」ということを考慮したうえで
「準備」を整えなければなりません。

これこそ、まさに”ゲームのための身体づくり”と言えます。

「体力をつける」ためにスピードの強弱、セットの時間や休息時間を無視した「走り続ける」トレーニングだけでは

例え選手が一生懸命トレーニングを積んだとしても、ケガが絶えなかったり、体力の改善が見えなかったりすることはよく現場でみられます。

「コンディショニングプログラム」はおそらく選手が一番嫌がるプログラムかもしれません。。
だから一番テンションが下がます・・・

今日は「頑張れ!自分に負けるな!」と叱咤激励。。キツいのも、よく分かるから…観ていてこちらも、力が入ります。
だから、写真も撮り忘れてしまいました(笑)

また時間があるときに、詳しく紹介したいと思います。  


2015年09月08日

ウエイトトレーニング

最近、 ”スムージー” という飲み物にはまっていて、
グリーンスムージーからちょっとハマって、小松菜とオレンジ、バナナはおススメです。
今日はちょっと腐れかけたバナナとグアバと牛乳でつくりました。種はあるけど美味しいです。

本日は7時半からの練習。
練習後にウエイトトレーニングをやりました。

今年のチームは早い段階から導入できたので、夏休みも週2回やってきました。

変化をつけるために「高重量の日」と「低重量の日」に設定しています。
9月から、シーズンの変わり目を期にメニューと負荷を変えています。

スペースと器具と時間の関係で、沢山のメニューを行うことはできませんが
「ビッグⅢ」と呼ばれる
・スクワット
・ベンチプレス
・デッドリフト
・・・に加えて、爆発的なパワーの獲得のために
・クリーン
・・・をベースにプログラムを立てています。

<パワー改善のメニュー>
・クリーン
・ジャンプアップ
<コアリフト メニュー>
・パラレルスクワット
・デッドリフト
・ベンチプレス
<体幹メニュー>
・ダンベル・ロウ
・トランクローテーション
・サイドベンド
<肩のメニュー>
・エンプティカン
・バックプレスwithバックエクステンション
・インバーテッド・ロウ

ウエイトトレーニングは、体幹と下肢、体幹と上肢、体幹と下肢と肩甲骨周囲筋群・・・というように
一つのメニューでいろんな筋肉との協調性を図ることができるので便利です。

例えば、スクワット。下半身のトレーニングとしてベーシックなメニューですが
下げる深さによって、下半身の筋を最大限につかわざるおえない。
また、深くさげれば股関節周りの柔軟性の改善にも役立ち、重さを肩にささえることで
体幹にもしっかり圧がかかり、バランスを取る必要がでてきます。


しっかりと意図をつたえて、十分深くさげてもらうパラレルスクワット(太ももと床が平行になる角度)またはそれ以下のディープスクワットに挑戦するように伝えていますが・・・まあ、なかなか伝わらないのは、「個々のトレーニングに対する意識」の問題です。
負けずにしつこく、伝えます(笑)。


クリーン。膝下からバーを、爆発的に引き上げる。ジャンプ力改善のパワートレーニング。


デッドリフト。バレーボールはこの姿勢がキープできることで大きくパフォーマンスに生かされます。


ベンチプレス。だいぶ意識して重さにチャレンジするように。女子選手で差がつくメニューの一つ。


インバーテッド・ロウ。意外と「引く」動作は重要です。懸垂の準備段階として。
もっと胸に引き寄せてほしかった。使い方が下手な例になってしまいました・・・(笑)


バックプレスとバックエクステンションを同時に行っています。体幹と肩回りの協調性を図ります。


基本的に、トレーニングはなんでもやってみればいい、と思います。
まずは、やってみることです。


いっぱい試行錯誤してきましたが、今はこれで落ち着いてる感じです。

「いや、もっとこうした方がいいかもしれない」
と、常に考えて工夫していきたいと思います。
  


2015年09月07日

コアとジャンプトレーニング

体育祭も終わり、今日と明日は代休です。

今日は体育館が15時50分からしか使えなかったので…休みの日などは1時間前からウォームアップを兼ねてフィジカルトレーニングを導入しています。

今日からコアトレーニング(体幹トレの表現)とジャンプトレーニングのメニューを変更するので、その指導を行いました。

今のところコアトレは4週間、ジャンプは2週間でメニューを段階的に変更しています。
全体の達成度を観察すると、これくらいが適当かなあ、という感覚と
スキルトレーニング(バレーボールの技術練習)の現状と、期分け(ピリオダイゼーション)によるものです。

頻度はコアはアクティブストレッチング後毎日、ジャンプは週2回でプログラムを組んでいます。
トレーニング(ウォームアップ)時間はおおよそ20分で設定しています(ウエイトトレーニングは1時間)。

9月までの3ヶ月間はコアもジャンプも「スタビリティ(安定性)」を目的に進めてきましたが、
シーズンが変わり(準備期間→試合期間)少しづつプレースタイルに近づけたり、
動作を大きくした中で身体をコントロールするようなメニューを取り入れてみています。

新チームも一年間で考えればまだまだ準備段階なので、プレースタイルに近い、といっても
基本動作の繰り返しと積み重ねで、この先に続く大会にピーキングを図ります。

下記は今日指導したメニューです。

〈 コアトレーニング・メニュー 〉
⑴90°スクワット(体幹と下半身)
⑵バックエクステンション(背筋)
⑶クイックヒップリフト(臀部とハムストリングス)
⑷デッドバグ(導入編:股関節屈曲)
⑸サイドブリッジ(体側部と肩の安定性)
⑹肘立て伏せ(コアの安定性と肩甲骨の可動)

クイックヒップリフト

サイドブリッジ(臀部の拳上と下降)

90°スクワット

〈 ジャンプトレーニング・メニュー 〉
(1)バックペダル→ワンステップジャンプ
(2)デプスジャンプToテーブル
(3)ラテラルジャンプ

ワンステップジャンプ。助走からのバックスウィングを大きく、強く踏み込んでジャンプ。

ラテラルジャンプ。時間をかけて行っているトレーニングの一つです。
繰り返し、こちらの求めるイメージとカラダの使い方を指導しています。

プレーになれば、ボールのスピード、高さに合わせてジャンプしなければならないわけですが、
トレーニングはそういう制限を取り払った「分習法」なので、とにかくポータブルテーブルに向かって
力強く、おもいっきりジャンプをするように伝えました。

コアもジャンプもこの段階に来るまで、基礎トレーニングを積んでいます。
ジャンプもスキル(技術)なので、ポイントを伝え、「ケガの予防」をまず図りました。

だいぶ出来るようになりましたが、まだスピードと筋力が足りませんね。

指導もコツコツ、積み重ねと継続の地道な繰り返しです。。。
  


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2015年09月06日

負荷をかける

体育祭シーズンですね。
大高の体育祭を今年も観に行きました。
ムカデのスピードと応援団の気迫は圧巻ですね。高校生達の自主性によるエネルギーは素晴らしい。

今月は「フィジカルトレーニング」について
取り入れた情報と、自分の実践状況と経験と考えを踏まえて
書き込んでいきます。半分は自分の活動と考え方の整理です。
(興味ある方が「へー」と思ってもらえればいいかな。)


まず、根本的な私のフィジカルトレーニングに対する考え方。


フィジカル(身体)トレーニングは「負荷」をかけないと意味がありません。
自分のカラダを追い込んで、追い込んで、追い込んでこそ・・・成長できると思っています。

かといって、急にハードトレーニングをさせても、これこそ無意味です。
だから、まずは「自分の体重をコントロールできるか」が負荷をどれくらいかけるかの最初のチェックになります。

体力測定も然りです。これは個々の現状を他者と比較しつつ、成長を数値で表し、トレーニング効果を可視化するためのものです。

指導者が毎日きちんと選手を観察できていれば、粗方その数字は納得できるものになるはずです。
負荷は自体重のみでも、動作コントロールが「きちんと」できれば、十分変化がみられます(注:大半は間違った動きに気づく事なく、サボっています)。

チームのトレーニングを担当していますが、私の中ではまだまだ半分くらいしか、させきれていません。

大事なことですが、本当に自分が成長するには、個々のモチベーションの高さが必要だと思っています。
これは、こちらからいくら要求しても、ほぼ伝わりません。

やらせることもできますが、「強制」はサボりにすぐ繋がります。

まだまだ、フィジカルトレーニングの必要性を選手に伝えきれていないのだと思います。私の責任もあります。

あとは、目指すべき目標やイメージが明確でないのでしょう。ここを伝えるには実際、試合をこなして、自分達の実力を目の当たりにしないと難しいかも。もう少し時間が必要です。

そういう状況の中でも、「負荷をかける」ことは可能な範囲で行うべきだと思います。

選手は素直です。言われた事はやります。だから、知らない間に身体は負荷に耐え得る能力を身につける。パフォーマンスも時間かければ上手くなります。

ただ、「やらされているトレーニングは面白くないだろうな」と思います…

「人間は自分に出来ないと思う事、上手くやれないと思う事はやらない」

…習性があるようなので、やはり待つしかないな、と思うのです。

応援団のように…自主性ある部活動に。
自分で上手くなるための工夫し、「負荷」をかけられるような選手が現れるのを楽しみにしながら…

「フィジカルトレーニング」の必要性を伝えて、実際に形として残していきたいと思います。
これも一つ私の「負荷」として、チャレンジしたいと思います。














  


2015年09月04日

「体力」をつけるには?part2

昨日のチームのトレーニング。
久々の5km走。雨の中頑張っていたようです。

「体力」とは「体力要素」の総称であり、体力要素とは
・スピード
・アジリティ(方向転換能力)
・パワー(ジャンプなど爆発的な運動)
・筋力
・柔軟性
…など細かくわけられます。
学校で行う体力測定のような感じですね。

トレーニングを行うという事は、必ずそこに「目的」があります。
1番に掲げるべき目的は

「パフォーマンスの向上」

です。

先週、講習をした「体幹トレーニング」も
最終的には、「選手のパフォーマンスにどう繋げていくのか?」ということが大事だと思います。

すでにトレーニング導入前の段階で必要性の分析は出来ています。


バレーボール競技で最も重要な「体力」は「パワー」です。

「パワー」と聞いて、何が思い浮かびますか?
恐らく大半の方は「ボールをたたく力」「ボールのスピード」とイメージされるでしょう。

「パワー」の要素には
ジャンプや、短い距離、停止状態からの爆発的なスタートも含まれます。

「パワーをつける」には筋力が必要です。
「パワーをつける」には体幹(コア)の安定性がさらに必要です。
「パワーをつける」にはスピードが必要です。


さて、「パワー」という「体力」をつけるには、どうしたらいいのでしょうね・・・
何から、始めましょうか・・・

・・・・。


・・・というのを、考えて、実践して、反省して、時に失敗して、勉強して、継続していく地味な仕事が
私たちトレーナーの役割なのだと思います。


だから「走らせる」事、一つにしても、私は悩むのです。

人間のエネルギーシステムや、筋肉の構造、タイプ・・・科学的な事を知れば知るほど、
悩むのです。

が・・・

監督の一言でふっきれました。

「たかだか週1回の10kmくらい、走りきれるくらいの体力(ベース)がないとダメでしょ。」


あ、そうだね・・・週1回くらいじゃ、身体はそんなに適応は示さないか・・・
それ以上に、パワー系のトレーニングをやっているわけだから。

これも「トレーニングの目的」の一つの見解です。
1人で考え込むと、視野が狭くなりますね・・・


「体力」をつけるには?
科学的なデータはあっても、最終的にはトレーニングを行う選手のレベルに応じます。

そして、プログラムを実施させていて強く思うのは、

内容云々を考えるよりも難しいこと。

個人の「うまくなりたい・強くなりたい」という


目標と想いを、どう引き上げるか、です・・・(やっぱり)。

  


2015年09月03日

「体力」をつけるには?

今日も、書きます。今日は久々「トレーニング」についてです。

「体力」といえば、何が思い浮かびますか?
「体力をつける」と聞いて、どんな手段が思い浮かびますか?


恐らく、半数以上の人は
「走る」
「長い距離を走れる体力」
「長い時間走れると体力がつく」

私も、そう信じてきた人間です。

そして、「体力をつけろ!」と言われるたびに、走らされてきた1人です。
専門用語言えば『最大酸素摂取量(Vo2max)』が高まれば、長時間プレーすることや疲労からより早く回復することが可能になる、という考え方です。
(*最大酸素摂取量・・・全身の細胞レベルで利用することが出来る酸素量の最大値)

最近、トレーニングプログラムを立てる中で私の迷いは、この

「走る」

ということでした。


現在プログラムを立てている種目は「バレーボール」のみですが、
バレーボールという競技は、ジャンプや方向転換の能力(パワー)、スピードの要素が求められる競技です。

プログラムを立てる上で、考えなければならないポイントは

「スポーツの特異性」

です。
どういう意味かといいますと、
バレーボールの試合中、ずっと同じペースで走り続けるような場面はない、ということです。

いわゆる「体力=走る」というセオリーは当てはまらない競技、ということになります。
しかもチームスポーツのほとんどすべては「スピード」と「パワー」が要求されます。


以下は文献でよく目にする文言です。
-パワー系選手の有酸素トレーニングを実施すると、結果的に『最大酸素摂取量』は高まったが、パフォーマンスには変化がみられなかった。

-「サッカー選手は1試合で約10km走る」「テニスの試合は2時間以上続く」のだから、より早い回復には有酸素系システム(長く運動を続ける機能)が重要だ。

続けて、こう述べてあります。

-しかし、このようなことは問題ではない。問題なのは、どのくらいのスピードで、どのくらいの時間で、である。テニスの試合では約2時間プレーしているが、そのうちスプリント(ダッシュ)と休息の比率はどのくらいだろうか。

もう一つ、よく目にする文言ですが・・・
-持久性トレーニングに集中しすぎると、スピードの発達に悪影響を及ぼす可能性があることも考慮しなければならない。逆をとれば、スプリンターを長距離選手にするのは簡単だともいえる。


そうなんですよ・・・

身体、というのは適応するからトレーニングの効果が反映されるわけで、
いくら「体力をつける」ために長い距離を走れるようになったとしても、

競技特異性からみれば、
昔から言われていた「長い距離を走れる体力」は
バレーボールやサッカー、テニスやバドミントンなどの技術改善にはならない、わけです。

当然といえば、当然です。


では、それでもやっぱり「走る」トレーニングをチーム取り入れるべきと思っている・・・
しかも、「長距離走」です。

そこには、「トレーニングの目的」が関係します。
長くなりそうなので、また続きは明日書く事にします。。
  


2014年05月15日

アンチエイジングは・・まず「運動」から始めよう!

「Core Conditioning コア コンディショニング」

今日は初めて、金久分館の3F体操室でやってみました。

ここ2回、うちの自宅で細々とやっていたメンバー4名でトレーニングしました!






妊婦さんも、1名参加。母体に支障のない程度のモノを一緒にやってくれています。お二人子供連れでしたが、これくらいスペースがあると、広々してて気持ちいいですね♪

小さいお子さん連れでも大丈夫そうです。

90分のメニューです。
ウォームアップから・・・腹筋・背筋のトレーニング⇒⇒自重トレーニング⇒⇒最後はクールダウン。

最終的な目標は・・・クライアントさんそれぞれでしょうけれど、
やはり、 「美しい姿勢」 を目指してプログラムを組んでいます。

そのために・・・まず普段の生活では使わないような筋肉をしっかりと使って、引き出してあげること!

これは、スポーツ選手のウォーミングアップと同じ考え方です。
カラダ中の沢山の筋肉・・・特にコアと呼ばれる大筋群を動かすことで、その動きに付随して様々な筋肉が活性化されてきます。

だから・・・カラダが軽く感じたり、抱えていた痛みが軽減したりするんです。

ある情報誌の記事をみました。
「健康的に歳を重ねるための運動と栄養の役割」

・・・現代人は身体不活動による体力低下を「老化」と錯覚しているのではないか、ということ。
老化は加齢に伴う各種身体機能の低下と定義できますが、身体活動による運動機能の維持・向上効果はたとえ高齢者であっても得られるものであるため、
現代人の体力低下は老化というよりも” 運動不足 ”が影響しているケースの方が多いと考えられる・・・

・・・とはいえ、なかなか運動する機会って無いものです。
機会と時間は「作らないと無い」んだなあ~というのも、然り。

私も、自分自身の健康と美容のために・・・皆さんと一緒にトレーニングする機会と時間を作っているのかなあ~と
思うところです。

興味があれば、ご連絡くださいね♪

「Core Conditioning COCO*」
 プラックティスプランです♪ (5月15日現在)

◆プラクティステーマ◆
 「あなたの健康は、あなた自身で守るもの。自分のカラダを自分で変えて、健康になりませんか?そのサポートをします。」

◆プラクティス内容◆
 ●コアトレーニング
  まず、しっかりとした土台(体幹)作りから。
 ●ストレッチング 
  アクティブ(動的)なものから、スタティック(静的)なものまで。
 ●筋力トレーニング
  自分の体重をコントロールする、「自体重トレーニング」がメインです
 *1回のレッスン時間は約90分です。

◆コース/プラクティス会員料金◆
 本当に「カラダを変える」には、コツコツとした努力の積み重ねが必要です。 
そのため、「プラクティス会員」として会員登録をしていただきます♪

 「アンチエイジングⅠコース」
 運動習慣のあまりない方におススメします。産後の体力回復、スタイルアップに。
 月4回 (約90分)  おひとり様3200円/月(1回あたり800円)
 
 「アンチエイジングⅡコース」
 「アンチエイジングⅠコース」を気心しれたお友達グループ(3名以上)でのレッスンです。
 月4回 (約90分)  おひとり様 3000円/月 
 (1回あたり750円。グループレッスンがお得です♪)


 「アスリートコース」
 ケガの予防・パフォーマンス向上を目的としたフィジカルトレーニングコース
 月4回 (約90分)  おひとり様 3500円/月(1回あたり875円)

 「パーソナルコース」
 個々のカラダや使い方はそれぞれ。 ニーズに応じたトレーニングを個々のライフスタイルに合った形で提供します。
 月4回 (約90分)  おひとり様 5000円/月 (時間帯や場所をまずご相談ください♪)

◆体験レッスン◆
 「アンチエイジングコース」    ・・・1回 500円   
 「アスリート/パーソナルコース」・・・1回 700円     

◆入会金は発生しませんが、「ヨガマット」を各自準備をお願いします
(希望あればこちらで注文を受けます)。

◆レッスン場所/時間◆
 金久分館 3F体操室または和室  
 月~金曜日 10:00~12:00 13:00~15:00 夜間希望は要相談! 「完全予約制」なので、まずはご連絡ください♪ 
 (当面、この時間帯でスタートしてみます!) 

◆準備するもの◆
 ・ヨガマット(体験の方はバスタオルで可)
 ・飲み物
 ・タオル
 ・動きやすい格好で・・・

◆お問い合わせ/連絡先◆
①このブログの「Message」ボタンから
 ②携帯:090-9603-9573 
 ③E-mail:a.misaka0620@gmail.com  


2014年04月30日

久々の投稿です!

あっ!・・・・というまに4月30日。明日から5月。
久々のブログです。

トレーナー活動は、変わりなくやっています(笑)。

チーム指導がほとんどです。日々目まぐるしく変化していく選手たちをみていると本当に楽しいし、
「やっぱ、人間の成長ってほんとスゴイや~」って感動します!

指導するときには、必ず自分の中で選手の動きのイメージ、ビジョンを作って、
そこに持って行けるようなエクササイズを選択し、言葉を選び、感覚を伝えていきます。

これは、ケガ人でもケガ人でなくても同じことであって・・・最終的に選手が一番イキイキとプレーができる
ビジョンを持つこと、そこを目指すこと・・・つまり「目標」を持つことが大事だと思っています。

でも、時として・・・私が持つビジョンを大きく超えてしまうこともある。
こちらが選手の成長に ”置いて行かれた!” 感を持つ時・・・もあります。
そういう感動に遭遇したときは、大きな喜びです。

現時点で、まだ求める結果、目標とする戦績を残せていないというのが現実ですが、
確実に、1年前の今日と、今ではチームの「中身」が大きく異なります。

人(選手)は変われども、チームはより高いものをめざし、目標に向かっている。
当たって砕けて、それでも立ち向かう・・・こういうエネルギーを惜しみなく使える高校生活は
本当に素晴らしい何かを、気付かせてくれるんじゃないかと思っています。


「人は生もの」
これが今の私のテーマです。


考え方にこだわることなく、目の前に見えた事に柔軟に、素直に対応していきたいと思います。


さて、明日は宇検村での講習会です!1年前にも声をかけていただきましたが、今年もお邪魔します!

テーマは「ストレッチング」
十二分に体を動かしてもらいます。ウォーミングアップ、クールダウン別にストレッチングの実技講習です。

6月にはASA主催のスポーツ講習会「テーピング(上肢中心)講習」も予定しています。


また・・・近日中にお知らせできると思いますが、新たな企画の挑戦を企んでいます(笑)。
さ、頑張ろう!


  


2012年07月11日

基本動作の大切さ

トレーニングは基本的に

年間のスケジュールから、シーズン分け(オフ・プレ・イン)して、

試合期(インシーズン)に近づくにつれて競技の動作に沿った動きや、

プレー時間、休息時間に合わせて代謝(エネルギー生産)も考慮にいれて

トレーニングを組み込みます。


「基本動作」は、あまり試合期には取り込まないのですが、

今見ている中学生のサッカーチームは

正直、基本の動きが中心です。


ランニング動作の基本、
ステップ動作の基本、
腹筋の基本、
全身のストレッチングの基本…
全て「身体を無意識でキチンと動かせる」レベルまで
かなり細かい目標を立てながら、毎回トレーニングしてもらっています。


トレーニングといえど、

単にウォーミングアップの一環です。


なぜかというと、

専門性が高いほど、カラダは同じ部位を繰り返し使うことになる。

競技性が高いほど、自分の体力のキャパシティを超えて、オーバーワークとなる事もある。


無論、その結果「ケガ」に繋がるわけです。

自分の専門競技はズバ抜けて出来ても、他の動きが出来ない子も沢山います。
これは早期競技化の「悪い影響」と考えます。




でも、ここ1か月、ジュニア選手に対して、「基本動作」を取り入れることで

「プレーが変わった」との評価を頂きました。


私は、正直サッカーは全くど素人なので、


普段のトレーニング動作が全体的に安定してきた、ことはわかりますが、


プレーに関しては・・・「?」



ケガ人も確実に減ってきているようです。




「基本動作」は、競技の専門的な動きのベースとなりますが、


そもそも、「遊び」や「学校体育」の中である程度自然に培われるべき動きでもあります。


また、様々なスポーツを経験することで、そのスポーツで使う筋肉が違いますから、


脳から神経、全身をフル活動させて身体を動かすことが可能となります。




最近の子供達の育つ「環境」の変化で、子供達の姿は確実に「変化」しています。


「変化」というのは昔と今の比較というレベルです。


どちらがいいか優劣はつけられませんが、

今の大半の指導者の育った時代とは確実に違うということです。




でも、今の環境の素晴らしさは、「技術」といった面で子供達の持つ

競技レベルは昔をはるかに上回っている事です。


これは早期競技化がもたらす、「いい影響」と考えます。
日頃のご指導の賜物だと思います。


そこに、グッと技術レベルを落とした「動きの基本」という動きをプラスしてあげることによって、


子供達は、技術とは違う、新しい動き…「身のこなし方」を吸収し、


結果的に、個々の技術力を上げていくきっかけとなる子もいる、ような気がしました。




こんなことは随分前から分かっていること、言われていることではありますが、



ジュニアの選手を指導する機会を頂いたことで、

話だけではなく、実際目の前で体験できていることは、本当に感謝。




この時代に沿い、またこれからの変化に合わせられるような


コンディショニングを、それぞれの現場でカタチにしてみたいと思いました。

  


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2012年02月14日

体幹とよばれるもの

「体幹トレーニング」とか「コアトレーニング」とか、


ここ数年、これらのトレーニングの重要性がうたわれています。


競技の指導者の方々も、トレーニングの勉強をされている方も多く、


この類の質問も、受ける機会が増えました。



実際、私も、「コア」とか「体幹」とか言葉を使っていますが、

選手やクライアントさんにはうまく説明がつかないのが

なんか、ちょっと自分的にイライラしますが(苦)。


解剖学の本には「体幹」という文字はなく、

「前腹壁」と「後腹壁」という表現がされています。


なので、私は、前に走ったり、横に移動、後ろに移動したりするときは、


”カラダで壁を押すようなイメージ”という表現をしたりします。




昨日は2件、一人はやはり足のすねの痛みを持つ子。

昨日のブログでも記載しましたが、きちんと乗るところに体重が乗れば、痛くない。


カラダの硬い子は、ストレッチなどで弛めてあげるといいのですが、

今日の子は、どちらかというと、カラダの柔らかい子・・・



こういう子は、いわゆる「体幹」をきっちり安定させないと、

一歩一歩体重を乗せたときに、上体がブレて、結果的に支える「足」でバランスをとり、

負担がかかる場合が多いです。


でも、彼女の場合は、技術スキルが高い選手なので、

下手な体力トレーニングで考えすぎるよりも、どんどん技術練習で「いい感覚」を

刷り込ませれば、

「いいパフォーマンス」=「負担のない効率よい動き」を生み出して治っていくのかな~?


なんて、ふと思いました。


実際、ある程度痛みが軽くなった時点で、競技へもどすと、いい動きをしていました。



プレーの感覚と、こういう+αの努力が、彼女の中でなにか繋がればいいです。



もう一軒、駆け込みでクライアントの方が・・・


「急に肩があがらなくなった!」とのこと。


筋の徒手検査と、動きのチェック、あと今までのこのクライアントさんの特徴を考慮して、

チェックしていきましたが、


急性期(痛みがでてすぐの時期)だったので、局所的な問題ではなく、



やはり、「体幹」でしょうか・・・・


体幹部や下肢の安定性を高めることで、痛みも軽減。


話を聞けば思い当たる節も・・・



カラダの芯となる「コア」「体幹」。


まだまだ私も謎だらけの部分ですが、




「ここが重要」なのは間違いない、ようです。
  


Posted by ここ at 10:18Comments(0)トレーニング