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2017年08月04日

女性アスリートのコンディショニング

人間の成長過程を考慮する(幼少期・成長期・高齢期など)のと同様に、

男性、女性という性差についても

コンディショニングに考慮が必要になります。


女性アスリート特有の健康障害として・・・

ひとつはなんと、


①「利用エネルギー不足」

つまり、スポーツ活動するにあたり、身体を十分に使うためのエネルギー量が

食事などの摂取エネルギー量を上回る。

要するに、食べる量が足りていない人が多い、という。


これは、大きな問題です。

②「視床下部性無月経」

一昔前は、「生理が止まるくらい練習した」 それが、何かステイタスのような風潮がありました。

これは、単にオーバートレーニングによる影響や、

①にも繋がりますが、食べる量が足らないことによる急激な減量、もしくは

強制的、意図的な体重減少(ダイエット)によるもの、利用エネルギー不足、そしてストレス。


③「骨粗鬆症」

高齢者の疾病のようなイメージがありますが、これも成長期のエネルギー摂取、バランスによって

若年者にも大きな影響を与えます。

練習などによって身体にかかる負荷・ストレスは骨の代謝を促すものですが、

②のような状態が続くと、卵巣から分泌されるエストロゲンというホルモン濃度が低下し、

骨の成長に影響をあたえるそうです。

これは必然的に「疲労骨折」のリスクが高まります。


女性特有の「月経」は、アスリートであろうとなかろうと、きちんと起こるべきことであり、

指導者が男性であろうと女性であろうと、配慮しながらトレーニングに取り組むことは

とても重要です。


当然のことながら、女性特有のコンディショニングの崩れですから、


パフォーマンスの低下にもつながります。



女性は、どんなにパフォーマンスが優れていたとしても

一生のうちに妊娠や出産、そして閉経などライフステージにおいて性ホルモン濃度が変化する。

そしてこういう変化とともに、女性の心や身体の調子にさまざまな影響を与えます。



栄養学的な面も、大きく関与することですが


どんなに良い練習をしたり、どんなに素晴らしいパフォーマンスを備えていても


心身ともに健康である、ということは、


原則だと思います。



また、少しずつ、触れていきたいと思います。