2014年09月09日
RICE処置の大切さ
久々に、スポーツ現場での話です。
たった1か月前の夏休みでさえ、はるか昔の話のように感じるくらい
毎日があっというまです。
夏休みの後半の合宿のこと。
よーやく時間がとれて、さて現場へ行けるぞ~っと体育館へ行った日に限って・・・
足関節捻挫、連続2件・・・(涙)。
1人は、朝、船で鹿児島からやってきたチームの子。
ちょうどみていた時でした。スパイクの着地時に、ボールがコロコロ・・・足元へ。
久々に!ってくらいガッポリ腫れていました。
もう一人は、うちのチームの選手。
レシーブ練習で・・前につんのめった、と思ったら、そのままつま先から捻る。
受傷機転をその時もちょうどみていたのですが、
予想通り、腫れ方も酷いモノでした。
当然、その2人には同じ指示を出し、アイシングと患部の安静を徹底するように促したわけですが。
2日、3日後の2人の患部の腫れ具合の差に大きな違いがみられました。
その裏付けは、
実際、2~3日間の2人の行動の違いにありました。
なかなか、選手と朝から晩まで行動を共にすることはないので、
私が伝えた、受傷直後~3日目までの指示 『 アイシングと患部の安静 』という言葉が
全く選手に伝えきれていない、つまり、
『アイシング』はどういう形で行い、『患部の安静』とはどういう事なのか・・・
という情報を伝える難しさを、やはり目の当たりにしたわけです。
そして、ケガをした本人たちは・・・
1人(うちの選手)は腫れがきれいに収まり、
1人(他チームの選手)は可哀そうなくらい腫れが引かない状況を
互いに「見る」ことで、ようやく少し理解できたのかな?と思いました。


受傷直後から3日間は炎症反応として
腫れ・熱感・痛みが続くといわれています。
この3日間、徹底してアイシングが出来るかどうかは
後の回復に大きく影響してくる、と信じています(実際、今回もそうでした)。
「アイシング」というのは、RICE処置のことであって、
ただ、氷をポイッと、患部に乗せておくだけではありません。
R(Rest:患部の安静)、I(Ice:冷却)、C(Compression:圧迫)、E(Elevation:拳上)
この4つが可能な限り、出来る環境を作ることです(本当に早期復帰したければ!)。
「患部の安静」とは、ただ、じっとしていることでは、ありません。
足関節捻挫であれば、足関節を90度に、関節が動かないように固定しておくことです。
必ず、バンテージ、伸縮包帯、硬性サポーターのようなもので
関節が動かないように固定しておくことが「患部の安静」です。
それがきちんと出来ないようなら、私は半ギプス、またはギプス固定をする方をおススメします。
重症度によっては、1週間~2週間、その方が治りが早い気がします。
きちんとした医師の診断は必要です。
そして冷却は、袋、またはアイスバッグに氷を入れて、きちんと空気を抜き、
患部に密着させた状態で、圧迫し、20分は最低でも冷やすことをいいます。
この際にも、患部を90度の角度で固定することは絶対です。
つま先を伸ばした状態で固定してしまうと、
アイシング中に痛めた靭帯をさらに伸ばしてしまいます。
そして、心臓よりも高い位置に患部を拳上する。
今回くらい重症度が高いと、足を下した状態ではすぐむくみ、腫れてしまいます。
でも、拳上し、アイシングした直後は、キレイにむくみと腫れはとれていた事に
本人が気づき、報告してくれました。
知識を持っていたとしても、実際は高校生でもこのような理解と実行力です。
しかしながら、選手を責めることはできません。
でも、選手をきちんと「教育」することは必要だと思っています。
スポーツにはケガはつきものです。予防するために策を立てることも大切です。
正直、この2件のケガも、予防することはできたのです。
ですが、ケガした選手は、本当にカラダも心も辛い日々を送ることになるわけです。
怪我した部分は、ある程度日が経つのを待つしかありません。
その期間に、「何をすべきか、何ができるのか」情報を得ること、知る事によって、
やはり行動が変わり、その結果も変わってくるんだと思います。
今回は、たまたま私のようなトレーナーがいたから教えることができました。
しかしながら、トレーナーが居ない現場の方が断然、多いのです。
こういう場をもって、少しでもお伝えできたらと思います。
完璧には難しいことですし、
選手に自分のカラダの事を考えさせない(1から10まで手をかけて・・)くらい
”甘やかす” ことも違うと考えます。
ケガした選手に、復帰への希望がもてるような
何か言葉や手を差し伸べるきっかけとなることを祈ります。
たった1か月前の夏休みでさえ、はるか昔の話のように感じるくらい
毎日があっというまです。
夏休みの後半の合宿のこと。
よーやく時間がとれて、さて現場へ行けるぞ~っと体育館へ行った日に限って・・・
足関節捻挫、連続2件・・・(涙)。
1人は、朝、船で鹿児島からやってきたチームの子。
ちょうどみていた時でした。スパイクの着地時に、ボールがコロコロ・・・足元へ。
久々に!ってくらいガッポリ腫れていました。
もう一人は、うちのチームの選手。
レシーブ練習で・・前につんのめった、と思ったら、そのままつま先から捻る。
受傷機転をその時もちょうどみていたのですが、
予想通り、腫れ方も酷いモノでした。
当然、その2人には同じ指示を出し、アイシングと患部の安静を徹底するように促したわけですが。
2日、3日後の2人の患部の腫れ具合の差に大きな違いがみられました。
その裏付けは、
実際、2~3日間の2人の行動の違いにありました。
なかなか、選手と朝から晩まで行動を共にすることはないので、
私が伝えた、受傷直後~3日目までの指示 『 アイシングと患部の安静 』という言葉が
全く選手に伝えきれていない、つまり、
『アイシング』はどういう形で行い、『患部の安静』とはどういう事なのか・・・
という情報を伝える難しさを、やはり目の当たりにしたわけです。
そして、ケガをした本人たちは・・・
1人(うちの選手)は腫れがきれいに収まり、
1人(他チームの選手)は可哀そうなくらい腫れが引かない状況を
互いに「見る」ことで、ようやく少し理解できたのかな?と思いました。


受傷直後から3日間は炎症反応として
腫れ・熱感・痛みが続くといわれています。
この3日間、徹底してアイシングが出来るかどうかは
後の回復に大きく影響してくる、と信じています(実際、今回もそうでした)。
「アイシング」というのは、RICE処置のことであって、
ただ、氷をポイッと、患部に乗せておくだけではありません。
R(Rest:患部の安静)、I(Ice:冷却)、C(Compression:圧迫)、E(Elevation:拳上)
この4つが可能な限り、出来る環境を作ることです(本当に早期復帰したければ!)。
「患部の安静」とは、ただ、じっとしていることでは、ありません。
足関節捻挫であれば、足関節を90度に、関節が動かないように固定しておくことです。
必ず、バンテージ、伸縮包帯、硬性サポーターのようなもので
関節が動かないように固定しておくことが「患部の安静」です。
それがきちんと出来ないようなら、私は半ギプス、またはギプス固定をする方をおススメします。
重症度によっては、1週間~2週間、その方が治りが早い気がします。
きちんとした医師の診断は必要です。
そして冷却は、袋、またはアイスバッグに氷を入れて、きちんと空気を抜き、
患部に密着させた状態で、圧迫し、20分は最低でも冷やすことをいいます。
この際にも、患部を90度の角度で固定することは絶対です。
つま先を伸ばした状態で固定してしまうと、
アイシング中に痛めた靭帯をさらに伸ばしてしまいます。
そして、心臓よりも高い位置に患部を拳上する。
今回くらい重症度が高いと、足を下した状態ではすぐむくみ、腫れてしまいます。
でも、拳上し、アイシングした直後は、キレイにむくみと腫れはとれていた事に
本人が気づき、報告してくれました。
知識を持っていたとしても、実際は高校生でもこのような理解と実行力です。
しかしながら、選手を責めることはできません。
でも、選手をきちんと「教育」することは必要だと思っています。
スポーツにはケガはつきものです。予防するために策を立てることも大切です。
正直、この2件のケガも、予防することはできたのです。
ですが、ケガした選手は、本当にカラダも心も辛い日々を送ることになるわけです。
怪我した部分は、ある程度日が経つのを待つしかありません。
その期間に、「何をすべきか、何ができるのか」情報を得ること、知る事によって、
やはり行動が変わり、その結果も変わってくるんだと思います。
今回は、たまたま私のようなトレーナーがいたから教えることができました。
しかしながら、トレーナーが居ない現場の方が断然、多いのです。
こういう場をもって、少しでもお伝えできたらと思います。
完璧には難しいことですし、
選手に自分のカラダの事を考えさせない(1から10まで手をかけて・・)くらい
”甘やかす” ことも違うと考えます。
ケガした選手に、復帰への希望がもてるような
何か言葉や手を差し伸べるきっかけとなることを祈ります。
Posted by ここ at 22:36│Comments(0)
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