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2014年11月19日

スポーツとは・・・

保有している資格の情報誌の巻頭のコラム。
このようなタイトルでした。


精神科医・香山リカさんのコラムです。

香山さん自身は、全くスポーツをされないそうなのですが、
精神科医という立場から、スポーツと向き合うと、また違った魅力がある、そうです。


奄美に来て、島がこんなにスポーツが盛んだなんて知りませんでした。
マスゲームも、あんなに速いムカデ競争も、俵担ぎも見たことなかった。

先日行われた市民体育祭も、今年3度目の出場でした。
夜な夜な行われる練習にびっくりしながらも、
それゆえの真剣勝負に毎年、開会式から楽しませてもらっています。

島の文化です。
スポーツも文化です。

しかしながら、スポーツもプロになると「楽しむ」とばかりは言ってられない。
プロでなくても、競技スポーツとして勝負に固着すると
小学生から高校生までも「楽しむ」の意味あいがそれぞれ変わってくる。

「勝負が全て、結果が全て」という人もいるでしょう。

「遊び半分でも楽しくやれればいい」という人もいるでしょう。

「そんな甘い考え方じゃ勝てない」という人も、

「そんなに厳しくしなくてもいいのでは」という人もいるでしょう。


スポーツに対する、捉え方、感じ方、関わり方はそれぞれなので

正解はないものだと思います。


このコラムでも書かれていました。

『スポーツはやはり楽しむためにあると思うんです。

以前、柔道界の暴力行為が明るみに出た際に、

山口香さん(元柔道選手・全日本柔道連盟女子強化委員)は

相談に来たナショナルチームの選手に対して


「あなた達は何のために柔道をしているの?自立した人間になるためでしょう?」


とおっしゃったという報道を耳にし、いたく感銘しました。』


そして、続けて・・・


『スポーツは、できなかったことができるようになったとか、自分はここまで頑張れたとか、

もっと言えばいい結果が出せたとか、そういう事から自分に自信をもたらしてくれるものです。

そして今回頑張れたから次に困難な場面に出くわしても大丈夫、といったほかに応用がきくような

自分への誇り、自信、尊厳を正しい形で身につけるという目的が究極にはあると思います。

もちろん時と場合に応じて勝利や記録にこだわる必要はありますが、

それらを天秤にかけたときは

人間として尊厳を持てるようになることの方が重要だと思います。』


捉え方は、人それぞれですが、

今の私は、このコラムに感銘を受けました。


少なくとも、私は「トレーナー」としてこのような考え方を持っています。

決して、日の丸をつけるような有名なトレーナーではありませんが

今の私は、やはり小学校から続けてきたスポーツ活動で培われた精神で支えられ

自信の持ち方や礼儀などスポーツ活動から学び、身につけてきたものです。

時には勝負にこだわり、不条理だと感じる中でスポーツした時もあります。

当時、どういう状況であれ、今振り返ると「苦しい状況で乗り越えられた」という体験は

大きな自信となっているのも事実です。


そこに、もう一つ、付け加えるなら、

「自分で、選択した道だから」

という、決定的な裏付けがあるからです。


しかしながら、今思うのは・・・決して自分の決断だけではなく、

” そう思えるように仕向けてくれた ” 指導者や私の両親の教育だと、感謝しています。


私を指導して下さった先生方は、

どれだけ怒っても、私という人間の「尊厳」を傷つけるような言動はなかった。



私も、現在、学生から年配の方々まで幅広く指導する場があります。

これだけは、肝に銘じて

スポーツを通じてカラダを動かす楽しさ、素晴らしさ、大切さを伝えていこうと思います。  


Posted by ここ at 15:14Comments(0)ブログ