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2013年01月10日

競技特性

年末にご縁があった中学陸上選手のクライアントさん、2度目の指導に伺いました。


ランニングで、まだ違和感がある、との事だったので、実際にグラウンドで歩行とランニングを
ビデオに撮って、動きを確認しました。


しかしながら、実はグラウンドに行くまでの歩き方でだいたい把握出来てます^_^;


体重をしっかり乗せて歩けてない…のはまだまだ股関節周りが硬く、カラダが十分使えてない証拠。


思わず、
「前(に歩く)ばかりじゃなくて、後ろ向きとか大股で歩くとかしてみれば
もっと違う筋肉がたくさん使えるのに…。」

でも、これは素人丸出しの発言だったようです…(ーー;)

長距離選手は「ジョギング」くらいしかアップをしない(した事がない)、との事。


え~?!そ、そうなのぉ(>_<)知らなかった…

でも、目の前にいるクライアント君は、明らかに「走る以外の動き」をした方がいいと、
思うんだけどなぁ。


もっとたくさん筋肉を「使える状態」にしておけば、
きっと走った時に脳は、「効率よく動ける動作で使う筋肉」を
自然と選択すると思うんですよね~


だから、ウォームアップをしっかりすると、「身体がよく動く」感じがする。


いつも同じ筋肉だけ使っていると、カラダは適応するけど、「幅」がない。

技術練習は競技の特性に応じた動作を繰り返し脳にインプットする作業ですが、

同じ筋肉ばかり使っていると、
メリットもあるけど、デメリットもあるような気がします。


負荷が高くなったとき、使える筋に「幅」がないと、身体に負担がかかります。
特に、小さな筋肉。足関節や、足指、ふくらはぎ、首、手首・・・など。


「過負荷の原則」や徐々に負荷を高める「漸進性の原則」はセオリーであり、
これらのタイミングを間違えると「怪我」に繋がります。


子どもの「早期競技化」が怪我を招く理由、と考えています。


でも、試合に近づけば近づくほど、
競技に即したトレーニング、いわゆる「技術練習」は絶対的に時間を割くべきです。

これも、トレーニングの原則「特異性の原則」が適応されます。


でも、実際ジュニア選手も「試合」が多く、じっくりと基礎・基本に時間をかける
ゆとりがないのが現状のようですね。

(けっこう、「ムダなこと」「回り道」も人生には大切なんじゃないかと
不器用な私はつくづく思うんですけどね・・・)


このクライアント君は現実問題、試合が近く、時間もあまりない。


「ここまで走れなくなったから、気づけたこともある」
と親御さんも理解してくださっています。親も、我慢です。


今出来ることを、確実に1歩1歩進むしかありません。

しっかり前を向いて、目標に向かって進む努力が、

きっと彼の将来に繋がることを信じて、私もサポートしたいと思います!